競うから値段が上がる
オークションは複数の人が入札をするから値段が上がる。ということは、その商品を欲しいと思う人が複数いないと値段は上がらないことになるのだ。これは必ず抑えなければならないポイントだと私は思う。
たとえ1円で出品しても、それを欲しいと思う人が1人しかいなかったら、1円で落札されてしまう。さらに、もし欲しいと思う人が全くいなかったら、落札されることはないのだ。たとえ1円でも。
実際に1円で落札されている商品がたくあんる。資料提供:オークファン
過去の落札価格を見て「おお、落札価格が高いぞ」と思って「これは売れるんだな」と考えてしまうのは、あまりにも軽率だと思う。もしその商品を求めている人が1人しかいなくて、たまたま高額な値段でも買うという人であったならば、落札価格が高くなるのは当然だ。しかも、すでに手に入れてしまったのであれば、次に同じものを出品しても落札されるのか…。
入札件数は株の買い板と同じ
入札件数というのは、株でいえば買い板がどのくらいあるのかを見るのと同じだ。買いたいと思う人がいるから、株価は上がっていく。それと全く同じことがオークションでも起きているのだから、入札件数はとても重要な指標となるだろう。株とオークションは共通することが数多くあるのだ。買い手が多ければ価格は上がる。逆に、売り手が多ければ値段は下がる。安く買って高く売れば儲かる。いたってシンプルな法則が成り立つ市場である。
当然ながらこういった数字を知るためにはデータが必要になってくる。株でいえばチャートだろう。ローソク足を見て株価の動きを把握し、「そろそろ底だな」とか「もう天井に近いな」と判断して売買のタイミングをはかる。出来高が増えれば株価が動くだろうと予測し、逆に出来高が減少すれば動きが鈍くなるとわかる。この感覚は、オークションでも同じなのだ。
こういったデータを手に入れたいのであれば、例えば「オークファン」のようなサイトを使ってみるといい。しかも、3月には株のチャートのような形でデータがみられる「Pricefan」(プライスファン)がリリースされた。
詳しいことは「冬物コートを売るのは『冬』なのか?」の記事で紹介している。
株でもオークションでも、重要なのはデータだと思う。過去の動きがあるから、現在価格が高いのか安いのかの判断ができるし、100%当たるわけではないが未来も予測できる。データを制した者が勝つのかもしれない。
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