照明・LED/LED照明

LED電球の配光を選ぶ

家庭でも普及しつつあるLED電球ですが、種類や形状も急速に増え、照明器具や目的に合わせて選べるようになりました。ただ一方で、ランプの選び方を間違えてしまい、「一般電球の60W相当というLED電球に変えたのに、以前より部屋が暗くなった」などという話を聞くこともあります。そこで、今回は、LEDの特徴とLED電球を選ぶ際のポイントをご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

LED電球の明るさと選び方 

乳白ガラスのペンダント

写真1.乳白ガラスのペンダント

LED電球(電球形LEDランプとも言う)のPOPやパッケージには、電球40W相当、60W相当など明るさの目安が記載されています。初期のLED電球の場合、これはほとんど光源の直下照度を比較しています。そのため部屋全体の明るさで比較すると、代替する白熱灯器具によって、電球相当の明るさが出ていないことがありました。

LED電球は白熱電球に比べ指向性があるため、天井灯として使用する場合、床面方向に強く光を出します。一方、光が全方向に拡散する電球形蛍光灯や白熱電球や小型クリプトン電球は、横方向やソケット方向にも光が広がります。

一般的なLED電球はバルブの一部が乳白カバーで光を拡散させていますが、バルブ内部のLEDは平面的に配置されており、前方向には効率よく光が出るようになっており、横方向や後ろに出る光は少なくなります。

人間が明るさを感じるには、視界に多く入る鉛直面(壁面)や天井面の明るさが重要になります。そのため、例えば、天井に横方向に出る光の少ないLED電球を露出で取り付けた場合、床面の照度が少し高くても、壁面や天井が暗いと部屋全体が暗くなったと感じます。

また、写真1のような半透過性のあるペンダントやスタンドライトに、そのようなLED電球を使用すると、器具自体が上半分陰になってしまい、綺麗に見えない場合もあります。

そこで次のページでは、ソケット方向や横方向にも光が多く出るLED電球をご紹介します。

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