スマブラもマリオパーティーも任天堂が作っていない

大乱闘スマッシュブラザーズXの図

任天堂のキャラクターが勢ぞろいするスマブラも、任天堂は作っていません。

例えば、任天堂のキャラクターがこれでもかと登場する任天堂のお祭り的ゲーム、大乱闘スマッシュブラザーズXは、スマッシュブラザーズシリーズの生みの親である桜井 政博氏の会社であるソラと、ゲームアーツというメーカーが開発しています。

また、任天堂の看板であるマリオを冠するパーティーゲーム、マリオパーティシリーズは、ハドソンなどが開発しています。他にも、2010年9月に発売されたメトロイドシリーズ最新作のメトロイド アザーエムはコーエーテクモゲームスが開発を担当していますね。

こうしてみると、えっ、あれって任天堂が作ってないんだ、っていうゲームもあるんじゃないでしょうか。ここで全てをご紹介することはできませんが、まだまだ任天堂が作っていない任天堂のゲームはたくさんあります。

任天堂のゲームなのに任天堂が作っていない、というと、何かおかしいような気もするかもしれませんが、ゲームを発売する企業と、開発する企業が違うケースというのはよくあることで、何も任天堂だけがやっているわけではありません。有名なところでは、スクウェア・エニックスの看板タイトル、ドラゴンクエストシリーズは、今まで、チュンソフト、ハートビート、レベルファイブなど、様々なメーカーが開発を担当しています。

パブリッシャーとデベロッパー

レイトン教授の図

レベルファイブはもともとデベロッパーしかしていませんでしたが、レイトン教授シリーズで、パブリッシャーに参入しました。

ゲーム業界では、ゲームを売る役割の企業をパブリッシャー、ゲームを作る役割の企業をデベロッパーと言いますが、そもそも、パブリッシャーとデベロッパーでは、全く必要な機能が違うんですね。デベロッパーというと、大雑把にいえばゲーム開発者と呼ばれる技術者がいて、開発機材があって、ゲームの中身を作っていくわけですが、それだけではゲームは作れたとしても、ゲームを発売することはできません。

ゲームのパブリッシャーをやるには、例えばゲームをお店に売る手段、流通の確保、そしてお店にたくさん仕入れてもらう為の営業が必要ですよね。それから、ゲームを雑誌やテレビ、Webサイトなどのメディアに紹介する広報、何か不具合があった時のユーザーをサポートする窓口も、パブリッシャーには必要です。

それに、非常に重要なのは商品を作ることです。ゲームというのは中身の開発だけをしても、商品にはなりません。ゲームのデータをディスクなりカードなりのメディアに入れて、説明書があってパッケージがあって、それらを、アッセンブルなんて言い方をしますが1つに梱包して、それでもってやっと商品と呼ばれるものができあがりますから、その手配をしなければいけません。当然、モノを作れば在庫リスクも発生していきます。また、開発費も、基本的にはパブリッシャーが負担します。

というと、ゲーム業界には、デベロッパーはできるけど、パブリッシャーはできないという企業もたくさんあるんですね。技術力はあるけど、資金がなくてリスクが負えないという場合でも、どこかがパブリッシャーとして手を挙げてくれれば、ゲームの開発をすることができます。そして、ラストストーリーのパブリッシャーは任天堂であり、だから任天堂のハードで発売されると、こういうわけです。

ただし、冒頭、ラストストーリーがPS3で発売される可能性は、限りなくゼロに近いと申し上げました。そう、ゼロではないんです。最後に、パブリッシャーを変えることで色んなハードに展開したゲームの例もご紹介してみたいと思います。