逆子と帝王切開
どうして逆子になるの?
A:
・逆子は直りますか? 逆子でも経膣分娩できるのでしょうか?
・どうして逆子になるのですか? なにか対策はありますか?
Q:
100人の赤ちゃんがいれば、おおよそ96人は頭位、4人は逆子(骨盤位)です。なぜ、逆子かと、医学的な理由付けができないわけではないけれど、結局は赤ちゃんがその位置にいたかったから、ということでしょう。
逆子でも経膣分娩はできますが、今は何かあったらどうするのという時代、残念ながら、経膣分娩を実施している病院はほとんどなくなってしまいました。一方、対策ですが、逆子体操や、どちら側を下にして寝たほうがいいに根拠はありません。逆子体操をしてもしなくても、どのような姿勢でいても、逆子となる確率はかわりません。あなたの体操が下手だから、逆子が治らないわけでないのです。もし、赤ちゃんの意思で逆子でいるのだとすれば、一番の対策は、赤ちゃんにお願いすることなのかもしれません。
安産・難産
Q:
・母親から「私も安産だったから、きっと安産だね」と言われるのですが、安産・難産は遺伝するものでしょうか?
A:
骨盤の形や、産道の形質はお母さんから遺伝するので、分娩時間の長さなどは母親と関係あるでしょう。ただ、安産とは必ずしも時間が短いなお産ではありません。3人目で超スピード出産だと、お産が軽いと思うでしょうが、本人は必ずしも安産と思っていないことも多いです。その逆で、時間が長くても、難産と思っていない場合もあります。長い間、この仕事をしていてつくづく感じるのは、お産(陣痛)のリズムと、自分の体や内面のリズムが同調できたお産。自分が自分のままであれたお産。これは、満足できるお産になっているようです。お産を支える側も、こういう意識で関わっています。自分ではどうにもならない遺伝もあるけれど、いつ、どこで、誰と、どのように出産するのか、妊娠中をどう過ごせたか、のようなことも安産には関係していることも、意識していてほしいです。
出産の時間帯
Q:
・出産の時間帯は、夜中や明け方が多いというのは本当ですか?
A:
予定の帝王切開手術や、ハイリスクケースや予定日超過の分娩誘発が昼間に行われるので、今は時間帯の傾向はなくなりましたが、自然出産だけを見ると、深夜帯に多いというデータが見られます。陣痛は深夜に始まるけど、出産の時間帯に傾向はないとする報告もあります。
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