株・株式投資

カルビーは上場してなかった!上場することの意味は?(2ページ目)

かっぱえびせんやポテトチップスなどで有名なカルビー。実は上場していないことがわかりました。どうやら3月に上場をするようです。ではなぜ上場を目指すのか?上場の意味について考えてみる。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

  • Comment Page Icon

上場することで信頼度がアップする 

上場することの他のメリットは、信頼を持ってもらえるということ。上場するには東証1部や2部、マザーズ、ジャスダックなど市場によって基準があるので、それをクリアしなければならない。(ちなみに、一番基準が厳しいのが東証1部)それをクリアできるということは社会的に見ても「大丈夫な会社」ということになる。しかも、財務状況を公開するので、経営の健全性においても、社会的な信頼度が上がることが多いのだ。

ちなみに、東証1部に直接上場するためには以下の基準をクリアしなければならない
■株主:2200人以上(上場時)
■流通株式数:2万単位以上
■流通株式比率:上場株券等の35%
■上場時価総額:500億円以上(上場時)
■事業継続年数:新規上場申請の直前事業年度の末日から起算して、3カ年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること
■純資産額:10億円以上 

など。詳しくは東証のHPへ。

上場のデメリット 

上場したからには、決算発表や有価証券報告書の開示などが求められる。このための事務手続きなどもあり、コストがかかることがデメリットとして考えられることの1つだ。

また株式市場での売買が可能になるので、デイトレーダーなどによる投機的な投資が行われることもある。本来であれば、安定的な株主が望ましいのだが、投機マネーの場合には安定性に欠ける。そうすると、安定的な資金調達が難しくなってしまうのだ。また株の買占めなどが起きた場合には、経営権が侵略されることもある。つまり買収される危険性があるということだ。

したがって、上場は何もいいことばかりではなく、デメリットも多分に含んでいる。メリットとデメリットのどちらを取るのかによって、企業は上場するかどうかの判断をしている。

あの会社が、意外に上場してないこともある??

あの会社が、意外に上場してないこともある??

ちなみに、通販化粧品で有名なDHCも上場はしていない。とうの昔に上場していただろうと思う食品・医薬大手の大塚ホールディングスが昨年12月に上場したのは記憶に新しい。意外な会社が未上場であったり、上場したての場合もけっこうあるものだ。資金が潤沢で調達の必要がなければ上場しなくてもいいのだから、大手の会社で未上場の場合はキャッシュリッチであることもけっこう多いのかもしれない。
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/9/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます