上場することで信頼度がアップする
上場することの他のメリットは、信頼を持ってもらえるということ。上場するには東証1部や2部、マザーズ、ジャスダックなど市場によって基準があるので、それをクリアしなければならない。(ちなみに、一番基準が厳しいのが東証1部)それをクリアできるということは社会的に見ても「大丈夫な会社」ということになる。しかも、財務状況を公開するので、経営の健全性においても、社会的な信頼度が上がることが多いのだ。ちなみに、東証1部に直接上場するためには以下の基準をクリアしなければならない
■株主:2200人以上(上場時)
■流通株式数:2万単位以上
■流通株式比率:上場株券等の35%
■上場時価総額:500億円以上(上場時)
■事業継続年数:新規上場申請の直前事業年度の末日から起算して、3カ年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること
■純資産額:10億円以上
など。詳しくは東証のHPへ。
上場のデメリット
上場したからには、決算発表や有価証券報告書の開示などが求められる。このための事務手続きなどもあり、コストがかかることがデメリットとして考えられることの1つだ。また株式市場での売買が可能になるので、デイトレーダーなどによる投機的な投資が行われることもある。本来であれば、安定的な株主が望ましいのだが、投機マネーの場合には安定性に欠ける。そうすると、安定的な資金調達が難しくなってしまうのだ。また株の買占めなどが起きた場合には、経営権が侵略されることもある。つまり買収される危険性があるということだ。
したがって、上場は何もいいことばかりではなく、デメリットも多分に含んでいる。メリットとデメリットのどちらを取るのかによって、企業は上場するかどうかの判断をしている。
あの会社が、意外に上場してないこともある??