1000万円以下のニーズが高い外房のリゾートマンション
外房の住宅事情については、エリア情報同様にひまわり房総店の田熊さんに伺いました。「外房で探される方は、趣味を精通しているというか趣味にこだわる場合が圧倒的に多いですね」とのこと。釣りとゴルフがその二大趣味。何度も外房を訪れ、いろいろ楽しんだすえに、趣味の拠点として購入を決めるケースが多いのだそうです。価格は1000万円以下の中古マンションが主流。物件数も多いとのことです。ではエリアごとの特徴を聞いてみましょう。
生活利便優先なら御宿、眺望なら勝浦
「定年を迎えられ、夫婦でのんびり暮らしたいが、海辺ならどこがいいですか?」そんな探し方をされている方には、御宿を勧めますと田熊さん。地形が平坦で、生活利便施設が徒歩圏に揃っているから。また移住者が多く、コミュニティができているので新しく生活をはじめる方も馴染みやすいといいます。「趣味の釣りやゴルフは車で移動すればいい。でも住まいは海の近くという方にピッタリです」。野菜作りをしたいという方も多いのですが、その場合は農家で個人的に交渉して農地を借りている人もいます。一度野菜作りを体験してみて、無理ならやめることもできます。初心者はそんな体験からはじめるのも安心です。価格は60平米で900万円台くらい。
御宿は外房線で東京へ1時間半くらい。通勤もでき、物件数も多いので人気です。
一方、眺望がよいのは勝浦。丘の上に物件があるので、眺望は爽快です。車の運転ができるうちは高台に住む、定住ではなく期限付きで選ぶのもひとつでの選択です。物件数も多めで60平米弱で700万円前後から800万円台。
価格で割安感があるのは白浜。花がきれいに咲く街で、地形は平坦ですが駅が遠いので車が必要です。
逆に価格が高めで物件数も少ないのは鴨川。地形は平坦、市内に総合病院があるので定住の方には人気です。
「マンションは築15年~20年くらいのものが主流。価格も50平米前後で500万円前後の物件のニーズが高いですね。外房は風土的に気取らない雰囲気だと思います。ステータスより実を重視する、そんな方にお勧めのリゾート地です」と話してくれました。