信頼できるスプーンの選び方
最長不倒を目指す、スプーン選びに重要なポイント、一番はロフト角でしょう。スプーンのロフト角は一般的には、15度程度。中には、13度くらいのものもあります。男子のツアープロが使用するのも13度や14度といったロフト角が少ないスプーンです。
飛距離を出すには、ロフト角が少ないモデルが有利と思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
ティーアップして使用するドライバーと異なり、地面から打つスプーンでは、飛距離を出すために、ある程度の打ち出し角の高さが必要。ツアープロのようにヘッドスピードが速く、しっかりとボールをミートできるプレーヤー以外では、14度以下のロフト角のスプーンを高確率でヒットすることは難しいでしょう。
私見ですが、あえて目安を言えば、ヘッドスピードが43m/s以上のシングルプレーヤー(ハンディキャップ一桁のゴルファー)クラスの腕前が無くては、ロフト角15度以上のスプーンを選択した方が無難です。
長さも重要なポイントです。
飛距離アップには、シャフト長を長くすることが効果的。ヘッドスピードが速くなります。
しかし、シャフトが長くなる事はミート率が下がり、大きなミスにつながる可能性も高くなります。
前出した、飛距離重視タイプのスプーンは、シャフトが長めです。ヤマハ「inpresX D パワースプーン」は、なんと43.5インチと20年前のドライバーの長さに。場合によっては、短めのシャフトの方がミート率が高くなり、平均的に飛距離が稼ぎやすくなることもあります。
ミート率を重視した短めのシャフトが装着された、いわゆる「短尺」のスプーンも市販されています。フェアウェイウッドが苦手なゴルファーは、そうしたものを試す方法もあります。
ヘッド形状もこだわりたいところ。
構えた時に見える投影面積は大きなほうが安心感があります。小ぶりなヘッドであれば、ライの悪いときに打ちやすく、操作性が高いメリットがあります。
スプーンを手にする状況はライが良いときが多いと思います。シャフト長が長いことからもやや大ぶりのスプーンがおすすめです。
フェース面の厚みも重要で、薄いほうが上がりやすいイメージがわきます。ゴルファーによっては、ボールが上がりすぎたり、下をくぐったりするイメージを嫌がり、厚みのあるモデルをチョイスしたくなるかもしれません。自分のイメージに合う程よい厚みを選びましょう。
基本的には、スプーンをしっかり打ちこなすにはヘッドスピードの速さが必要。長いシャフトが苦手な方は、よりロフト角のあるバッフィ(4番ウッド)やクリーク(5番ウッド)を選択した方が良い結果になるでしょう。
ツアープロは、気に入ったスプーンに出会うと、なかなか変更しません。頼りになるスプーンは、ドライバーの代わりにティーショットしたり、ロングホールで2オンを狙ったりなど攻守に活躍してくれます。長く愛用できるスプーンに出会うためにも、まずは、色々なモデルを試したいところです。
<参考サイト>
PRGR(プロギア) eggII スプーン
マグレガー 「MACTEC S101 スーパースプーン」
ヤマハ 「inpresX D パワースプーン」
air-golf 「air-blue」短尺 フェアウェイウッド