そもそも不整脈の症状とは

不整脈は、
  • 脈が異常に速くなる、あるいは遅くなる
  • 脈が不規則になる
などの状態を指します。脈が速すぎるのを「頻脈」、遅すぎることを「除脈」と呼びます。なお、ここでは大人の不整脈について解説します。こどもの不整脈は大人とは違うところがあるので、健診などで異常を指摘された場合は小児科でご相談下さい。

不整脈の種類

動悸

動悸には3つのタイプがあります

不整脈は、大きく分けて3タイプ。脈の遅くなる「徐脈」、速くなる「頻脈」、さらに、脈が飛ぶ「期外収縮」です。

■ 徐脈
心臓の中で電気信号ができなくなったり、途中で途切れるために起こります。「洞不全症候群」や「房室ブロック」などが徐脈を起こす代表的な病気。

■ 頻脈
電気信号が異常に早くできるか、異常な電気の回路ができて電気信号の空回りが起こるときに発生します。「心房細動」、「発作性上室性頻拍」、「心室頻拍」、「心室細動」、「WPW症候群」などが頻脈を起こす代表的な病気です。

■ 期外収縮
正しく電気信号ができる場所以外のところから早めに電気信号が出るために起こる不整脈。いわば電気信号のフライングです。このフライング信号が心房から出てしまうのが「心房性期外収縮」、心室から出てしまうのが「心室性期外収縮」です。

■ 不整にみえても不整脈でないもの
脈は、呼吸によって速さが変化したり、運動や発熱や精神的興奮によって速くなったりします。これらは一見不整でも病的なものではなく、正常な反応です。

不整脈の原因

不整脈の原因はさまざま。不整脈そのものは、心臓の中のいわば電気系統の病気ですが、心臓内の血管や、心臓の筋肉、他の臓器の病気が原因で起こることもあります。病気ではないケースも多い分、異常な不整脈はきちんと見分けることが大切です。不整脈の主な原因としては、次のようなものが挙げられます。

心臓弁膜症
心臓病

さまざまな心臓病が原因で不整脈が起こることはよくあります

僧帽弁や大動脈弁その他の弁が壊れるとき。心室や心房が大きくなり電気信号の流れが乱れて不整脈が出やすくなります。

冠動脈疾患
狭心症や心筋梗塞など。冠動脈疾患は血管の病気ですが、血液が流れにくくなると心臓の筋肉や神経がやられて不整脈がでやすくなります。

心不全
さまざまな原因でおこる心臓の力不足状態。

心筋症
心臓の筋肉が弱る病気で、悪化すると不整脈が増えることがあります。

・先天性心疾患
生まれた時からの心臓病によっても不整脈が起きます。

・薬
胃腸や神経、心臓その他さまざまな病気を治すお薬が原因になることも。

・ホルモン関係の疾患
甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などの病気。

・肺の病気
心臓に負担がかかり不整脈を誘発することも
不整脈

不整脈は心臓以外の原因でも起こります



・貧血・脱水
血液の不足を補うため、頻脈なることもあります。

・高齢
高齢のために心臓の信号を通す刺激伝導系などが壊れるとき。中年以上の方では毎日多少の不整脈が見られるのがふつうです。

・心臓を刺激する状態
運動、ストレス、睡眠不足、お酒の飲みすぎ、喫煙、風邪、疲労、ある種の薬などは脈を速くし、頻脈の状態になることがあります。

・心臓への刺激が減る状態
空腹、疲労、下痢や嘔吐などの胃腸の障害、嚥下、眼球の強い圧迫、その他、迷走神経を刺激する痛みなどで脈を遅くし、除脈の状態になることがあります。ひどいときには心臓が停止してしまうことも。

・その他原因不明のもの

次のページでは、不整脈が起きるしくみを解説します。