インド/インド基本情報

インドのエリアガイド(6ページ目)

デリー、ムンバーイー、カルカッタ、チェンナイ、バンガロールという、インドの主要な5大都市と、様々な特徴を持つそれぞれのエリアについて、簡単に紹介したいと思います。

執筆者:冬野 花

ヒマラヤ地方

チベット文化圏のラダック 遠くに見えるかつての王宮

チベット文化圏のラダック 遠くに見えるかつての王宮

インド北部には、世界の屋根ヒマラヤ山脈が大きく横たわっています。

ダージリン
ダージリンはカルカッタがイギリス統治時代の首都だった時代に、イギリス人が夏の首都として作った町。標高2,000メートルほどの尾根に位置し、イギリス時代の面影を強く残しています。かのヴィヴィアン・リーはダージリンで幼少期を過ごしたそう。早朝にはタイガーヒルという丘から、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガの雄大な姿を眺めることができます。またダージリンからは、チベット文化圏の影響を強く受け、見事なチベット僧院(ゴンパ)が現存する桃源郷のようなシッキム州へ行くこともできますよ。

四大聖地(チャール・ダーム)
ウッタラカンド州のヒマラヤ山脈の奥地には、ガンゴートリー、ヤムノートリー、バドリナート、ケダルナートというヒンドゥー教の「四大聖地(チャール・ダーム)」が点在しています。アクセスは大変ですが、これらの地から見るヒマラヤの雄大さは、その後、一生心に残るほど感動的です。

■シムラーとマナリー
山の斜面に広がるシムラーの町

山の斜面に広がるシムラーの町

ヒマーチャル・プラデーシュ州にはインド屈指の避暑地シムラーや、ヒマラヤ山脈の奥を目指すバックパッカーが拠点とするマナーリーがあります。シムラーはデリーからバスで9時間、標高は2,000メートルほど。イギリスが首都をカルカッタからデリーに移した後、夏の首都として築かれました。今では、インド庶民の新婚旅行のメッカとなっており、イギリス風の町並みが新婚さんをロマンチックな雰囲気に浸らせることで有名です。マナーリーは谷間にある町で、デリーからバスで約20時間程度。由緒ある寺院や温泉などがあります。

■ラダック
ヒマラヤ山脈をどんどん北へ行くと、「小チベット」といわれるラダック地方があります。そこはもう、完全なチベット文化圏。ラダックはデリーから飛行機が飛んでいる人気の秘境。ラダック地方の隣には、うっとりするほど美しい山々と優雅なイスラム文化の漂うカシミール地方があり、かつてはこちらも観光先として人気でしたが、悲しいことに現在は紛争地帯となっています。

 

東北部7州

インドの東北部にあるアルナーチャル・プラデーシュ州、ナガーランド州、マニプル州、ミゾーラム州、アッサム州、トリプラー州、メーガーラヤ州の7州を「セブンシスターズ」と言います。いわゆるインド文化とはまったく違う文化を持ち、民族も多くは私たちと同じモンゴロイド系なので、日本人としては気になる興味深いエリアです。どちらかというと、すぐ隣の中国の雲南省や、ブータンやミャンマーなどと文化的・民族的共通点を多く持ちます。旅行に行くことは簡単ではなく、特別な許可を得なければ外国人の立ち入りを禁止している州もあります。
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