ヒマラヤ地方
インド北部には、世界の屋根ヒマラヤ山脈が大きく横たわっています。■ダージリン
ダージリンはカルカッタがイギリス統治時代の首都だった時代に、イギリス人が夏の首都として作った町。標高2,000メートルほどの尾根に位置し、イギリス時代の面影を強く残しています。かのヴィヴィアン・リーはダージリンで幼少期を過ごしたそう。早朝にはタイガーヒルという丘から、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガの雄大な姿を眺めることができます。またダージリンからは、チベット文化圏の影響を強く受け、見事なチベット僧院(ゴンパ)が現存する桃源郷のようなシッキム州へ行くこともできますよ。
■四大聖地(チャール・ダーム)
ウッタラカンド州のヒマラヤ山脈の奥地には、ガンゴートリー、ヤムノートリー、バドリナート、ケダルナートというヒンドゥー教の「四大聖地(チャール・ダーム)」が点在しています。アクセスは大変ですが、これらの地から見るヒマラヤの雄大さは、その後、一生心に残るほど感動的です。
■シムラーとマナリー
山の斜面に広がるシムラーの町
■ラダック
ヒマラヤ山脈をどんどん北へ行くと、「小チベット」といわれるラダック地方があります。そこはもう、完全なチベット文化圏。ラダックはデリーから飛行機が飛んでいる人気の秘境。ラダック地方の隣には、うっとりするほど美しい山々と優雅なイスラム文化の漂うカシミール地方があり、かつてはこちらも観光先として人気でしたが、悲しいことに現在は紛争地帯となっています。