インド/インド基本情報

インド旅行(基本情報・日本からのアクセス)(5ページ目)

国土も人口も日本の10倍以上、インドはとてもでっかいのです。ひとつの国というよりは、色とりどりの魅力を持つ変化に富んだ小さな国がたくさん集まっている大陸と考えたほうが、「旅行をする」観点においては、ある意味正しいのではと思います。

執筆者:冬野 花

定休日に注意

インドでは、たとえ世界遺産遺跡であったとしても、当たり前のように定休日があったりします。遠い国からやって来て、しかも大変な陸路の旅を続けてきたあげくに定休日と知った日には……。キツキツの旅程で旅をしていがちな日本人ともなると、そこで落胆のあまりホテルでただフテ寝という結末もよく聞く話です。定休日は変わる可能性もあるので、常に事前に調べるようにしましょう。

いろいろな店が集まるコンノート・プレース

いろいろな店が集まるコンノート・プレース

また、小さなお店が集まったマーケットやブティックなどのショッピングスポットにもたいてい定休日があります。デリーは地区ごとに定休日が異なるのですが、例えば、コンノートプレース及びその周辺は基本的に日曜定休です。デリーから帰国する大半の外国人は「帰国前にコンノートプレイスで買い物」と計画していますが、ご注意を!

コンノートプレースとは、デリーの中心となっている放射状に広がるショッピング街。タージマハル・ホテルやメリディアンなど代表的なホテル及び、バックパッカーの集まる安宿街パハール・ガンジにも近いので外国人旅行者にも人気です。

 

インドの宗教・慣習

家族連れで賑わう寺院

家族連れで賑わう寺院

「宗教のるつぼ」と言われるインド。人口の約8割を占めるヒンドゥー教徒以外に も、日本の人口に匹敵するイスラム教徒や、ジャイナ教徒、スィーク教徒などが暮らしています。

ヒンドゥー教の寺院やイスラム教のモスクに行く場合は、そこで決められた慣習を守ること。寺院もモスクも、構内では土足禁止ですし、頭を隠すための帽子を被らされる場合もあります。特にモスクでは、女性はノースリーブなど着ていると、羽織るものが必要だと言われることも。

また、寺院ではお供物(プラサード)をよくいただきます。ちょっとした甘いお菓子、キチュリー(おかゆ)などですが、それを断ることはインド人の感覚では「祝福を断る」ということ。衛生上のことなどが気になるのであれば、信仰心から訪れているインド人の目の前で断ることは失礼にあたるので、わざわざ断ることにならないよう最初から受け取らないようにしましょう。

インドでは人々が、直接ペットボトルに口をつけずに、空中から口に注ぐようにして飲む姿を必ず目にすると思います。インド人は「人が口をつけたもの」を「ジューター(穢れ)」と言って、特別に避けます。回し飲み、人の皿にあるものを味見する、食べかけのものをあげる等、全てマナー違反。左手もジューターですから、握手は右手で行うこと。

飲酒については、まだまだ「罪悪」という意識が根強いインド。富裕層や外国人の出入りする一部の場所や観光地を除き、特に女性が公衆の場で飲酒をすることは、相当白い目で見られる行為であることを知っておきましょう。

インドは、法律では否定されているものの、まだまだカースト制度が根強く残っている国。身分や貧富、教育レベルの差などは、日本では想像のできないほどの開きがあります。「縦方向にも千差万別」それがインドです。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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