インド/インド基本情報

インド旅行(基本情報・日本からのアクセス)(4ページ目)

国土も人口も日本の10倍以上、インドはとてもでっかいのです。ひとつの国というよりは、色とりどりの魅力を持つ変化に富んだ小さな国がたくさん集まっている大陸と考えたほうが、「旅行をする」観点においては、ある意味正しいのではと思います。

執筆者:冬野 花

インドの治安

インドに対しては根拠のない不安を抱く人が多いように感じます。昔からバックパッカーの長期滞在が多い国ですから、犯罪件数は他の国に比べて多いかもしれません。しかし犯罪がおきるのは世界中どこでも同じこと。そういった例外を除けば、基本的にとても善良な「普通の人」の住む国です。何か起こる前から過剰な不安を持つのは避けましょう。

インド人は暴力を好まず、また10臆を超える人口を有するインドはどこにいても「人の目」に満ちています。ナイフで脅しをかけて金銭を要求するといったような事態はインドでは、ほぼ聞いたことがありません。普通に、どこの国でも共通と思われる良識ある態度をとっていれば、基本的に安全に旅することができると思います。ただし、人目のない場所(稀ですが)、夜中に女性だけでウロウロすること、一大観光地などで怪しい人の言われるままにどこかについていくことは避けること。

盗難は、旅行者が多く乗る電車(バラナシ方面や、アグラ方面)では気をつける必要があります。また一大観光地では、盗難をはじめ、ぼったくりや詐欺も悪質なレベルであることが多いのでやはり気をつけましょう。

インドは、周辺国との微妙な関係や国内の政治的な紛争問題を抱えています。そのため、テロへの警戒は日本よりもよほど現実的です。地下鉄に乗るにも、映画館やショッピングモールに入るにも、常に身体チェックや荷物検査があります。こればかりは面倒くさがらずに応じるしかありません。

定価のない国

ごった返す買い物風景

ごった返す買い物風景

インドでは、「ふっかけ」はむしろ当たり前のこと。「値段交渉あってなんぼ」の国 ですから、買い物のときに「本当は30ルピーのものをオレには100ルピーと言った!」などと、値段を言われた時点で買う前から怒る旅行者がいますが、「ふっかけられた」程度で怒っていては、外国まで旅をしに来た意味がありません。

インド人も日々、ぼった、ぼられたで交渉合戦の日々を送っており、交渉から始めることがインド人にとっての「買い物」なのです。大きな金額の損をしたら痛いでしょうが、それはインドではたくさんお金を持っている者につきまとう当然のリスクです。「ふっかける」という事柄について、大きな文化的相違があることを、基本的な理解として持ちましょう。

 

インド国内での移動

インドの旅の醍醐味は、広大なインドの変化していく景色や文化を眺め、いろいろなインド人と接することのできる、陸路での移動にあるといっても過言ではありません。特にインドは鉄道大国です。何時間も電車が遅れることなどザラですが、効率化の進みすぎた日本でなくしてしまったものにも、たくさん出会えるでしょう。インドで鉄道といえば、長距離列車のこと。電車で10~20時間は当たりまえ、2~3泊して北から南へ移動する人も珍しくありません。インドの地理とチケット購入までの流れを把握するのは多少時間がかかりますが、徐々に慣れてくるので、時間に余裕があればぜひ試してみてください。
急いでいる等の場合には飛行機の国内線が便利。最近は国内路線のエアラインも増えて利用しやすくなりました。チケット代は、メジャーな場所へのフライトは安く、マイナーな場所へは高いといった感じで、飛行距離に必ずしも応じたものではありません。
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