独得の乗車感覚
運転席に乗り込むと、天地に薄い四方のウインドウと絶壁のような直立したインパネにより、開放感のあるSUVというよりもクーペに乗っているような印象を受ける。しかし、アイポイントの高さとボンネットが見える様は紛れもないSUVなので、独得の乗車感覚だ。ジープ・チェロキーにも似ているが、FJクルーザーの頭上空間にはもう少し余裕があるから少し違う。選べる足まわり
発進時から十分なトルクを感じさせ、動き出しはスムーズだが、2tに迫る重量を大排気量で動かす感覚はプラドなどランクル系に似ている。エンジン音はモッサリしていてスポーティとはいえないが、ハンドリングは見た目よりも軽快だからオンロードでは意外に運転を楽しめる。乗り心地は17インチは軽快、20インチは当然ながらバネ下の重さを意識させられる。トヨタでは久しぶりにビルシュタイン製のショックアブソーバーを用意しているが、オフロードでの操縦安定性を重視するならチョイスしたいところ。逆にオンロード中心なら相互連結ショックアブソーバーの「X-REAS」を選びたい。次ページではインテリア、使い勝手について