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ポップでモダンなFJクルーザーが逆上陸

ランドクルーザー・プラドの派生モデルといえるFJクルーザーだが、魅力は約50年前に登場した40系のランドクルーザーを彷彿とさせるスタイリングだけではない。悪路でもアウトドアでも使い倒せる個性派SUVの登場はSUVマーケットを元気にしてくれそうだ!

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

甦るランクル40!?

フロントマスク

1960年生まれのランクル40を彷彿とさせる丸目ヘッドライトなど、ディテールは懐かしさも感じさせるが、30代以下には新鮮に映るかもしれない。スリーサイズは全長4635×全幅1905×全高1840mm。1.9m超の全幅はワイドだが、全長は意外と短めで慣れると取り回ししやすい。価格は314万~332万円

プラドベースのFJクルーザーは、1960年に登場したランドクルーザーの40系へのオマージュとして生まれたらしいと聞いていたが、実物はポップかつモダンな印象。古くささとか懐古主義を抱かせるものではなかった。ランクル40系は今でも一部マニアに支持されているが、知名度という点ではMINIやチンクエチェントには及ばない。むしろ北米から逆上陸を果たした、新しいカタチのクロカン系SUVの登場と捉えるのが分かりやすいはずだ。

新しいクルマがリリースされると、物差しとしてライバルを探したくなるのはこの商売の性なのかもしれない。しかし、FJクルーザーは数多あるSUVの中から近いモデルを探すのは難しい。プラドとの共食いもあまり考えられないし、日産のムラーノやホンダCR-Vなどの国産勢、BMWのX1やアウディQ5と比較検討する人はまずいないだろう。スーツよりもカジュアルなジャケット的な雰囲気が漂いながら、ジープや小さい所ではジムニーのような道具感も漂うが、もっとポップなイメージを抱かせる。最近では少し高級志向になったランドローバー・ディスカバリーやフリーランダー2あたりとも違うのだ。

悪路走破性を重視

サイドビュー

スペアタイヤを背負うためテールゲートは横開き式を採用。狭い場所での開閉や小さめの荷物ならガラスハッチの開閉で対応できる。リヤドアはフロントドアを開けてから、後ドア内側のノブを操作する観音開き式を採用する

丸目のヘッドライトに、スクエアなボンネット形状など、スタイリングは確かにランクル40を彷彿とさせるが、色使いやディテールは現代的だ。最近のトヨタ車の中でも制約の少ない遊び心を感じさせる。ボディサイズは全長4635×全幅1905×全高1840mmで、プラドの4760×1885×1835~1850mmと大差はない。全長と全幅の違いはバンパーやボディパネルなどデザインの違いといえる範囲だ。

搭載エンジンは4.0LのV6のみで、276ps/38.8kg-mのスペックはプラドと同一。プラドにある2.7Lは設定されない。5速ATとの組み合わせも同じだ。4WD機構はリヤデフロック、トランクションコントロールを備えたパートタイム4WDで、自らH2、H4、L4と走行や路面状況に応じて駆動モードをセレクトできる。FJクルーザーは他のフルタイム4WDとは違い、自ら操ることを大切にしているため、ほとんど電子デバイスに頼っていないのが特徴だ。また、230mmの最低地上高と34°のアプローチ、28.5°のランプブレークオーバー、27°のディパーチャーの3アングルと十分な悪路のアプローチ性能を確保している。雪道程度で悪路走破の機会はなかったが、本格的な四駆ニーズにも十分に応じてくれるはずだ。

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