AV機能はメモリーAVナビが圧倒
AV機能に関しては、やはりメモリーAVナビが優れている。たとえば地デジ。今回試したイクリプス、カロッツェリア、クラリオン、パナソニックの4メーカーのPNDはすべて、ワンセグチューナー内蔵だが、メモリーAVナビはイクリプスを除いて、12セグ/ワンセグのフルセグチューナーを搭載し、受信状態が良ければTV放送を高画質で楽しむことができる。イクリプスにしても、フルセグ地デジチューナー内蔵のメモリーAVナビを選ぶことができる。しかしこの4社のPNDにはフルセグ地デジチューナーを内蔵したものは無し。フルセグ地デジチューナー内蔵のPNDが欲しいなら、サンヨー・ゴリラなど、機種が限られる。
再生可能なメディアはメモリーAVナビが多彩
再生可能なメディアも、メモリーAVナビのほうが多彩だ。たとえば、カロッツェリアの楽ナビLiteの場合、音楽CD、CD-R/RW、DVDビデオ、DVD-R/RW、iPod/iPhone、USBメモリー、SDメモリーカードと、再生可能なメディアは多彩。再生可能なデータも、音楽ならMP3/WMA/AAC/WAV、動画ならMP4/AVI/WMA/DivXと、様々なフォーマットに対応しているし、Bluetoothオーディオの再生にも対応。もちろんFM/AMラジオも聴けるし、外部オーディオ機器をAUX接続で再生もできる。対して同じくカロッツェリアのPND「エアーナビ」AVIC-T07IIは、マイクロSDに保存したMP3/WMA/AAC/WAVの音楽データとMP4/WMAV/AVIの動画データを再生可能。内蔵TVチューナーはワンセグだ。
もっとも、PNDの場合、純正システムなど、もともとクルマに装着済みのシステムとの兼ね合いで考えるべきだ。手持ちのシステムでそれ以外の見たい&聴きたいメディアを補完できるなら問題ない。たとえば、AVIC-T07IIにカロッツェリアのDVD/CDメインユニット、DVH-P550(26,250円)と各種別売ケーブルを組み合わせれば、DVD/CDやFM/AM、iPod/iPhone、USBメモリー、AUX入力に対応し、再生可能なメディアは、一気に増える。地デジの12セグ放送が不要で、画面がやや小さくてもかまわないなら、この組み合わせでもいいわけだ。