10月末から11月上旬にかけて、各社のメモリーAVナビとPNDを同時に積んだクルマに乗り、各地を走り回ってみた。そこで気づいた点を、いくつかあげてみたい。

同一メーカーならナビ機能に大差なし

まず、同じメーカーの機器ならば、メモリーAVナビもPNDもナビ機能に関しては、それほど変わらないものが多いということだ。たしかにクラリオンのように、メモリーAVナビとPNDでは、基本プラグラムから地図データ、機能まで、まったく異なるものもある。が、多くのメーカーはメモリーAVナビとPNDのナビデータを共用しているようだ。

それでも、細かな違いはある。たとえばPNDには徒歩モードがあるが、メモリーAVナビにはそれがないといった部分だ。イクリプスを例に挙げると、PNDのEP001はルート探索時にクルマルートか徒歩ルートの選択ができる仕様になっている。対してメモリーAVナビのAVN110Mにはその選択がない代わりに、5ルート探索ができるという具合だ。
02

EP001は徒歩ルートが選べる

01

AVN110Mは5ルート探索が可能









イクリプスの場合は、まだ違う点がある。AVN110Mの渋滞情報はFM-VICSだが、EP001は通信機能を使って渋滞情報を取得するオンデマンドVICSが使える。また、カロッツェリアのエアーナビには、楽ナビLiteにはない「ナビポータル」という通信機能が使える。このように、通信機能などに違いはみられるが、検索や案内などの基本的なナビ機能に関しては、同じメーカーのメモリーAVナビとPNDでは共通部分が多いのだ。

大きな違いは測位性能

ただし、測位能力には大きな違いがある。もっともイクリプスとカロッツェリアのPNDは車速信号を測位に反映させることが可能。これを接続すればトンネルなど、GPSの電波が受かりにくい場所でも問題無く、実際、車速信号へ配線していたイクリプスEP001は、メモリーAVナビと同等の測位性能を示してくれたのだが、それ以外のPND(カロッツェリア・エアーナビはオプションの車速信号を接続せずに使用)は、長いトンネル等で、自車マークの動きが不安定になることもあった。
03

車速信号をとらないPNDはトンネル内の測位がやや苦手


それに関連してちょっと困るのが、地下駐車場から出たときだ。車速信号を接続していないPNDは、GPS電波が受からない場所で自車マークが三角マークから円に変わるため、地下駐車場内では、クルマがどちらを向いているのかわからなくなるし、地上に出た直後に左右どちら方向に進んでもいい駐車場では、どちらに進めばいいかの判断に迷うこともある。ま、特殊なケースではあるが、こんなケースでもしっかりと案内して欲しいなら、メモリーAVナビ、または車速信号を取り込めるPNDを選ぶべきだろう。