パリ/パリの美術館

オルセー美術館 見所や主な作品、チケット料・行き方

1848年から1914年までの美術作品を展示しているオルセー美術館は、印象派の作品が多いことでも知られており、特に美術ファンからの人気の高い国立美術館です。元は1900年の万博の際に建てられた駅舎が美術館となっているその建物にも注目。今回はオルセー美術館の歴史や、ゴッホ・ゴーギャン・モネ・ドガ・ミレー……などの見るべき作品、レストラン情報や、開館時間や休館日、チケット料金などをご案内します。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

元は駅舎だったオルセー美術館

オルセー

円型の天窓も駅舎の名残を感じさせる (c) Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand

エッフェル塔同様、1900年のパリ万博のためにセーヌ川沿いに建てられたオルセー駅が、1986年に美術館として生まれ変わったという歴史をもつオルセー美術館。年間約300万人の入場者数を持つパリ人気の観光スポットです。

orsey

休日には行列ができる

作品は主にルーブル美術館やジュウ・ド・ポウム印象派美術館、ポンピドゥー現代美術館などから収集されたもので構成され、時代としては1848年から1914年までの美術作品になります。
オルセー美術館

オルセー美術館の大時計

東西に長い形をしたオルセー美術館は、東のエントランスから入ると、ホームを彷彿とさせる広いメインフロアや円型の天窓などに駅舎であった名残を見ることができます。

 

オルセー美術館の構成と主な作品

orsey

印象派の作品が充実している (c) Sophie Boegly

オルセー美術館は、地上階(0階)、中階(2階)、上階(5階)の3フロアで構成される本館と、北東に位置し0階、2階、3階、4階の4フロアで構成されるアモン館(Pavillon Amont)から成っています。
オルセー美術館undefinedおすすめ作品undefined代表的な作品

 

本館では、地上階には彫刻作品や初期の印象派、ミレーやアングルの絵画作品、中階には彫刻やアールヌーヴォーを代表とする工芸作品、更にゴッホやゴーギャンの絵画が展示されています。モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ドガといった有名な印象派の巨匠の作品は上階に集まっているので、印象派好きならこちらを中心に見るのがおすすめ。

またアモン館は、0階はクールベなどの大きなサイズの絵画が展示されており、それより上階はアールヌーヴォー作品の展示室となっています。

オルセー美術館が所蔵している有名作品

なお、オルセー美術館が所蔵している有名作品は以下のとおり。展示場所はリニューアルにより変わることがあります。

■絵画
orsey

あまりにも有名なマネの「草上の昼食」 (c) Mus?e d'Orsay - Florence Lesueur

『りんごとオレンジ』『カードで遊ぶ人たち』(セザンヌ)、『バレエのリハーサル』『青い踊り子たち』(ドガ)、『タヒチの女たち』『アレアレア』(ゴーギャン)、『泉』(アングル)、『オランピア』『草上の昼食』(マネ)、『晩鐘』『落穂拾い』(ミレー)、『青い睡蓮』『サンラザール駅』(モネ)、『オルフェ』(モロー)、『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』『田舎のダンス』『都会のダンス』(ルノワール)、『戦争』(ルソー)、『赤毛の女』(ロートレック)、『自画像』『オーヴェルの教会』(ゴッホ)

■彫刻・工芸
orsey

アールヌーヴォーのコレクションも必見 (c) Sophie Boegly

『弓を引くヘラクレス』(ブールデル)、『壮年』(クローデル)、『14歳の踊り子』(ドガ)、アール・ヌーヴォーのガラス細工(ガレ)

ちなみにオルセー美術館所蔵の作品は世界中で大変人気があることもあり、国内外の展覧会に作品を貸し出している場合が多々あります。お目当ての作品がある場合は、HPで事前にチェックしておいたほうがよいでしょう。
  • 代表的な作品リスト(英語仏語
  • 所蔵作品検索・館内マップ(英語仏語)どの展示室にどの作品があるのかがわかります

豪華な内装のレストランも人気

orsey

サラダやキッシュなどのカフェメニューが楽しめるCafe Campana (c) Mus?e d'Orsay_Florence Lesueur

オルセー美術館内には、伝統的フランス料理が楽しめるレストランと、サラダやキッシュなどの定番メニューがいただけるカフェ、そしてサンドイッチなどが食べられるセルフサービスのカフェが併設されており、知る人ぞ知る穴場食事スポットとして知られています。

斬新な内装もお見逃しなく。レストランはシャンデリアとカラフルな椅子が一体化したモダンな空間となっており、カフェ・カンパナはブラジル人兄弟のデザイナーが手掛けたおしゃれなインテリアが話題となりました。美術鑑賞の合間や前後に、ぜひ立ち寄ってみてください。

休館日や入場チケット料金、アクセスなど

<DATA>
Musée d'Orsay
住所:1, rue de la Légion d'Honneur, 75007 Paris
TEL:01 40 49 48 14
アクセス:Musée d'Orsey(RER-C)より徒歩0分、Solférino、Assemblée Nationale(メトロ12)よりそれぞれ徒歩3分
開館時間:9:30~18:00 木曜は21:45まで
閉館日:月曜
入館料:12ユーロ、毎月第一日曜日は無料

■レストラン
営業時間:11:45~17:30(火~日曜)
1145~14:45、19:00~21:30(木曜)
休業日:月曜
ランチ2皿コース:22.5ユーロ、ディナーコース(木曜のみ)57ユーロ
レストラン、カフェに関する情報
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます