話し方・伝え方/上司・年上・年下との話し方

メリットいっぱい! 部下とのコミュニケーション(2ページ目)

若い人とは会話が合わないと思っているあなたに朗報です!世代間ギャップは、考え方や感じ方の違いに触れることのできるチャンス。職場での指示・連絡・報告などのコツを掴むことにも繋がります。ついつい後回しにしがちな、部下とのコミュニケーションを中心に年下と話すときのコツをお伝えします。

藤田 尚弓

藤田 尚弓

話し方・伝え方 ガイド

警察署にて防犯のコミュニケーションデザインを担当。その後民間企業を経て、株式会社アップウェブ代表取締役に。講師としては大学院の客員教授、専門学校非常勤講師、企業研修などを18年経験。テレビ出演多数、著書数冊。日本社会心理学会会員、早稲田大学エクステンションセンター講師、応用心理士。

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年下と話すときはルールを決めておこう

話しかけルールに沿って、悩む前に声をかける

話しかけルールに沿って、悩む前に声をかけよう

話しかけづらいと思ってしまうもう1つの原因、テクニック面の改善を考えてみましょう。

話しかけること自体に苦手意識がある場合やタイミングがわからない場合、自分流の「話しかけルール」を決めてしまうと改善しやすくなります。

例)
  • 朝の挨拶の後に、天気や服装のことなどについて一言話す
  • 月曜には週末の過ごし方を質問してみる
  • 廊下で目があった時には一言声をかけるようにする
何を話そうかと悩むよりも、話しかけルールを決めて、まずは声をかけてしてしまうところがポイントです。思いきって話しかけてしまうと、思っているほど会話は難しくないことに気づくはず。社交的な人の話の切り出し方を観察してみると「最近忙しい?」「もうこんな季節だね」といった実にたわいもない声掛けから会話をスタートしていたりします。話す内容よりも、話しかけるという行動で「あなたに興味を持っています」「敵意はありません」というサインを送ることが大事なのですね。

何を話していいかわからないと気になって、会話をはじめづらいという人は「最近、仕事は順調?」「寒くなってきたね」など、定番のきっかけワードをいくつか用意しておけばいいでしょう。話しかけるのはスポーツと一緒。習うより慣れろの精神でやってみてください。 

部下とのコミュニケーションはメリットいっぱい

最近の若い人達は何を考えているかわからないと感じたり、もっと○○すべきだと思ったり。そんな気持ちがジャマをして、年下との会話がぎこちなくなってしまう場面もあるでしょう。

「最近の若い者は……」というセンテンスは、昔から言い続けられていますが、なんと紀元前の石碑にも刻まれていたそうです。私達も若い頃には、もちろん年長者に同じように思われていたことでしょう。もし「最近の若者は……」という気持ちが湧きあがってきたら「自分も成長してきたんだな」と前向きに感情をリフレーミングしましょう。

なにげない会話を通して世代間のギャップに触れることは、指示や連絡の際に必ずプラスになります。理解の仕方、感じ方、コミュニケーションプロセスなどの違いを体感することで、立場や考え方の違う人への伝え方に気を配れるようになるのです。こういった経験は、プライベートでも考え方や感じ方の違う人と付き合う際に役に立ちます。部下との会話はテクニック的には難しくないので、面倒がらずに大らかな気持ちで取り組んでみてください。
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