台北/台北の観光

国立故宮博物院/台北(3ページ目)

世界4大美術・博物館のひとつに数えられている台北の故宮博物院。ここは歴史の奥深さを知ることができる貴重な芸術品が展示されていますので、1度は足を運びたい観光スポットです。故宮博物院へのアクセス、館内の回りかた、お土産などをご紹介します。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

故宮博物院ティールーム・三希堂

故宮博物院

金萱茶(160台湾元・約450円)でほっとひといきブレークタイム

美術鑑賞の途中に、故宮博物院の4階にあるティールーム、三希堂に立ち寄ってみませんか?

三希堂という店名は、清の乾隆帝の書斎名から付けられました。乾隆帝は「王羲之の快雪時晴帖」「王獻之の中秋帖」「王[王旬]の伯遠帖」の3つを三希と称し、三希堂に大切に収蔵しました(「王羲之の快雪時晴帖」は故宮博物院に収蔵)。三希堂という名には「世にも希なる至宝を大切に保管する」という乾隆帝の想いが込められています。

部屋の上部には、書物を並べたような飾りがあり、全体的にシックでモダンなトーンで上品にまとめられています。現代的なデザインの食器を用いることで、古代と現代のミックススタイルを表現しています。

<DATA>
■三希堂(サンシータン)
住所:台北市至善路二段221號4F 故宮博物院内
TEL:(02)2881-2021(内線2330)
営業時間:9:00~17:00(入店は16:30まで)
定休日:なし
ミニマムチャージ:120台湾元(約350円)。お茶は1人1品ずつオーダーを

 

故宮博物院のおすすめレストラン・故宮晶華

故宮晶華

どの部屋も申し分なく美しいレストランなので、特別な時間を過ごせます

故宮博物院の隣にあるラグジュアリーな中華レストラン、故宮晶華。この建物は故宮博物院の美術品のモチーフを室内デザインに取り入れているのが特徴です。エントランス、パーテーション、壁面の装飾模様などに三角や台形がいくつも重なったようなデザインが多く使われているのですが、これらは宋朝の青磁(壷や皿など)に見られる貫入 (かんにゅう)(※1)を模したもの。西周宗周鐘(祭事用の楽器)に似せた照明が吊るされていたり、柱は新石器時代の玉●(●は王へんに宗、古代祭事用の礼器)の形を模していたりと、美術鑑賞の気分で食事ができるんです。

故宮博物院

3段の棚におさめられたお菓子セット「多寶閣甜點集」も至宝をかたどっています

メニューは単品からコースまでいろいろありますが、翡翠白菜など収蔵品を模したスペシャルメニュー国宝宴(3,200台湾元・約9,000円)やアフタヌーンティーのお菓子セットがおすすめ。どちらも1日前までに予約が必要で、予約は公式サイトからメールで送ることができます。

(※1)貫入(かんにゅう)……陶器を焼成した際、釉(うわぐすり)と素地の収縮率の差が生じ、焼成後の冷却時に出来る釉のひび割れ模様のこと。

<DATA>
故宮晶華(グーゴンジンホワ)
住所:台北市大龍街275號
TEL:(02)2882-9393(内線611)
営業時間:11:30~14:30、14:30~16:30、17:30~21:30
定休日:なし(年中無休)
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