住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのポイント

家は図面何枚で建つの?

家づくりをする際、依頼先(ハウスメーカー・工務店・建築家など)によって図面の枚数が変わります。その図面1枚1枚にはもちろん重要な役割があります。図面がきちんと書かれていればその分だけ後々のトラブルもなくなります。図面はそれだけ重要なものなのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

許可図面一式と設計費用

ハウスメーカーなどで家を建てるには、確認申請で提出する際に作成する最低枚数(A2の大きさで2~3枚程)の図面で足ります。一方、建築設計事務所に依頼をするとA2の大きさで30~40枚程の図面を書きます。それには当然費用が発生し、工事金額の何%という基準で設計料が決まっています。一方、許可図面一式であれば20万円前後ですみます。この枚数の差と図面の役割の違いにはどのような意味があるのでしょうか?


図面には2つのはたらきがある 

建築図面には2つの役割があります。1つは建て主にこの設計内容で良いですねという確認のため。もう1つは実際に建てる施工会社に示すためです。建て主と施工会社の間で交わされる工事請負契約書には必ず図面が添付され、この図面内容、この工事金額で建てていきますよという約束をかわす重要な図書になるのです。したがってこの段階で図面に不備があったり、曖昧な点などがあると工事金額も曖昧になり後々トラブル発生の原因となってしまいます。


図面はなくとも(最低限あれば)家は建つ?

ハウスメーカーや工務店に設計・施工をお願いした場合、図面の枚数は少なく、設計費用も安いはずです。なぜなら、ある程度の標準仕様や納まりが決まっていてそれ程難しい家ではないからです。広告やチラシに、注文住宅・自由設計と書かれていても実際のところは大枠の条件の中での注文住宅なのです。引きつけるような間取りの提案や生活の提案力は少なく、ややお客様に対して迎合的といえます。

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