歴史的バラエティ!?
さる12月4日。日本のバラエティの世界に、一見ささやかに見えて、実はエポックメイキングなプログラムがオンエアされました。前回のガイド記事「笑っていいかも? 障害者バラエティー『バリバラ』」でも詳しく紹介したNHK教育の「笑っていいかも!?」です。放送作家・鈴木おさむさんのコラボ企画や、障害者のお笑いパフォーマンスなど、これまでのバラエティの枠を取り払った企画が2時間の中に詰め込まれていました。その中で一貫して問われていたのは「バラエティを通してバリアフリーは可能か?」というテーマです。
番組の反響をネットでチェックしてみると、おおむね好評という印象を受けました。中には某巨大掲示板に書き込まれた不謹慎とも思える書き込みも散見しましたが、そんな見方をされることも十分考慮したうえでの、ゴールデン枠での公共放送だったことを考えれば、単にけしからんと切り捨てる訳にはいかないでしょう。
バラエティーとして存分に笑えた
オンエアから数日経ち、あらかた意見が出てきたところですが、遅ればせながら感想を書いてみたいと思います。まず最初に伝えたいのが「すごく笑った」ってこと。番組冒頭のMC山本シュウの一言「字幕出てますか~?」のツカミから、2時間ずっと引き込まれっぱなしでした。ただでさえ長い特番で、しかもCMなしのNHKということを考えたら、とてつもないことです。
中でも最大のインパクトを与えたのが、ネットでも話題になっている「SHOW-1グランプリ」のコーナー。見事グランプリを獲得した脳性マヒブラザーズのコントは、最初に抱いた笑っていいものか? という戸惑いを、一気に吹き飛ばすパワーで爆笑を巻き起こしました。
勝因は「脳性まひ」という言葉を、コンビ名だけでなく、ネタの中でも堂々と連呼してたことにあるのでは。ここだけの話、某巨大動画共有サイトにアップされているようないないような…。興味のある方は、ぜひ探してみては。