そもそも「ダイレクト」と「代理店型」の違いは?
自分が安心できる、好感が持てるという基準を大切に保険会社を選ぶことが大切
例えば、ダイレクトは代理店がないので目に見える“形”がWebサイトや広告しかありません。一方、代理店型は手続きをしてくれる人や代理店という“形”が目に見えます。見えるか、見えないかで安心感に違いを感じる人もいます。
しかし、安心感の尺度は人それぞれ異なり、代理店があることで安心できる人もいれば、特に代理店がなくても補償や対応がしっかりしていれば安心と感じる人もいます。「保険料の違いが代理店型とダイレクトとの大きな違い」と、どの情報をみてもほとんど書いてありますが、自動車保険を保険料だけで選ぶのは禁物です。あくまで自分が安心できる、好感が持てるという基準を大切に保険会社選びをすることをおすすめします。
ダイレクトと代理型店、結局どっちがいい?
懐具合で考えてみると、やはり保険料の比較は欠かせません。ガイドの車で各社で保険料試算をしてみたところ、代理店型とダイレクトでは年間保険料で最大約2万円も差が出ました。ロードサービスや細かい条件をまったく同一にして比較することはできませんが、自動車保険の最低限の機能を満たすことを前提に比較した場合で、これだけの違いが出ます。何より「保険料節約!」という方は、ダイレクト自動車保険が向いているでしょう。しかし、多くの人が安さだけではなく安心感を求めています。どこに安心を感じるかは人それぞれですが、一つの尺度として「事故対応拠点数」があげられます。
■WEBサイトなどで確認できる事故対応拠点数
- アメリカンホーム保険……13拠点
- ソニー損保……22拠点
- アクサダイレクト……6拠点
- チューリッヒ保険会社……9拠点
- 三井ダイレクト損保……13拠点
そう考えると選択のポイントはサービスセンターの対応力になります。その対応力(人間力)をアピールするため、特に人や代理店が見えないダイレクト各社の中には様々な情報提供を試みているところがあります。どのような雰囲気の保険会社であるか、を感じとるには参考になります。
■アメリカンホーム保険
事故対応担当者のメッセージ
■ソニー損保
各担当者の取り組み改善レポート、加入アドバイス、事故対応担当者のメッセージ
■チューリッヒ保険会社
事故対応担当者のメッセージ、会社の取り組みの紹介、顧客対応指針や体制
今回取り上げているダイレクト保険会社では、ガイドとして上記3社が“人”を感じる内容に思いました。その他会社は、「●●できます」「●●しました」など、なんとなく事務的な状況説明でインパクトがなかったのが正直なところ。
代理店型は、人や代理店が見える分、人を介して保険を選ぶという人には向いているかもしれません。会社力やブランドも大事ですが、最後は“人間力”です。ダイレクトだろうが、代理店型だろうが、その“人間力”が選択の大きなポイントになるのではないでしょうか。
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