文学の世界とグッズ
金沢で「三文豪」というと明治から昭和にかけて活躍した徳田秋聲、泉鏡花、室生犀星のことを指します。それぞれの記念館があり、その偉業を紹介していますが、ショップで手に入るグッズも金沢らしい上品で文学的な香りのするものがそろっています。徳田秋聲記念館
人気なのは徳田秋聲の代表作「あらくれ」(1915年・大正4年 新潮社刊)の初版本の表紙デザインを忠実に再現したメモ帳です(350円)。罫線下敷きの裏面には、徳田秋聲ゆかりの地と作品舞台を地図で紹介しています。こちらは秋聲の落款をシールにしたものです。(12枚つづり 100円 )
■ 徳田秋聲記念館
住所:金沢市東山1-19-1
TEL:076-251-4300
観覧料:300円
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)、展示替期間
アクセス:金沢駅から路線バスで約8分「橋場町(はしばちょう)」下車徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報
泉鏡花記念館
泉鏡花の作品は、文章の美しさもさることながら、本の装丁の美しさでも知られています。そうした美しい本の表紙などを絵はがきとして取り揃えられています(105円)。こちらは一筆箋。美意識が高かった鏡花の雰囲気がにじみ出ています(315円)。
柄は秋草、うさぎ、紅葉賀の3種類です。特にうさぎは鏡花の好きな動物でした。ちなみに冒頭に三文豪の像の写真がありますが、鏡花の手の中にあるのはうさぎです。
■泉鏡花記念館
住所:金沢市下新町2-3
TEL:076-222-1025
観覧料:300円
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)、展示替期間
アクセス:金沢駅からバスで約8分「橋場町(はしばちょう)」下車徒歩約3分
ふらっとバス(此花ルート)で約10分「彦三緑地(ひこそりょくち)」下車徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報
室生犀星記念館
犀星の詩集や小説の装丁(恩地孝四郎氏)からとったデザインでできたブックカバー(栞付き 300円)です。デザインの美しさもさることながら、地元・能登の手すき和紙・雁皮紙を使っていて、どことなく温もりを感じさせる一品です。人気なのは猫の絵葉書(100円)。室生犀星の家で飼っていた猫の写真と犀星の俳句を合わせたものです。4タイプありますが特に人気なのは火鉢にあったっている猫・ジイノ。「金沢のしぐれをおもふ火桶かな」という俳句で猫のかわいらしさに犀星の放つ文学的な香りを添えています。
こちらはショップではないのですが、詩や俳句と風景を自分で組み合わすことのできる絵葉書も人気です。地元の人でよく作りに来る人もいるそうです(100円)。
■ 室生犀星記念館
住所:金沢市千日町3-22
TEL:076-245-1108
観覧料:300円
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)、展示替期間
アクセス:金沢駅からバスで約15分「片町」下車徒歩約6分
地図:Yahoo!地図情報
家に帰ってからも体験した感動を鮮やかに蘇らせてくれる、そんなキラリと光るグッズが見つかればしめたもの。アイテムが多いと迷ってしまいますが、旅先での時間割は案外窮屈です。「感動」と「直観」で選ぶことをおすすめします。