今も影響力が
94年・大賞が「同情するならカネをくれ」。『家なき子』で安達祐実のセリフ。インパクトは強烈でいまでも通用します。98年のトップテン入賞「ショムニ」と02年のトップテン入賞「真珠夫人」はドラマタイトルそのもの。
08年の年間大賞「アラフォー」は天海祐希主演の『Around40』から。ドラマ制作発表時点で「はやっている」と紹介され、「聞いたことないな~」と思っていましたがドラマの放送とともに本当にはやって、いまや定着。ヒットドラマの浸透力の高さを再認識できました。
行かなくっちゃ
ダメ?ダメじゃない?
「AKB48」とか「食べるラー油」と並べると新語・流行語というよりはヒット番付といった方がしっくりきます。
ノミネートされた六十語の中から、個人的に選ぶと「二位じゃダメなんですか」。インパクトはあるし、GDPで日本が中国に抜かれた2010年を象徴するのにふさわしいと思います。
これがベストテンにも選ばれなかった理由はたぶん、もれ伝わる新語・流行語大賞の受賞条件「受賞者が授賞式会場にくること」でしょうね。
蓮舫行政刷新相、授賞式の次の日に「国会議事堂内での雑誌写真撮影問題」について参院議院運営委員長に注意を受けてました。このタイミングでは授賞式にはいけそうにありません。
ドラマ発の受賞が多い理由の一つもこれでしょう。だれが言ったかつくったかは明確だし、断る俳優や作者もいないでしょうから。