ある午後かかってきた電話を受けた若妻エリカ。その内容に、衝撃と恐怖で彼女は大泣き。結婚して間もないというのに、こんな悲劇に見舞われるなんて! と大騒ぎしたものの、実は……。

※この記事は実際に起きたケースを元に構成してあります。

保健所からの電話?

24歳の若妻・中村エリカさん(仮名)が、夕飯の買出しに行こうかと思っていると電話が鳴った。

「はい、もしもし。中村ですが」
「あ、中村さんのお宅ですか? 奥様でしょうか」
「はい、そうです」
「こちらは○×保健所ですが」
「はあ」

「実はですね、お宅のご主人が先日受けられた健康診断の件で、お伝えしなくてはならないことがございましてお電話いたしました」
「はぁ」
「大変申し上げにくいことなんですが」
「何でしょう?」

保健所からの電話なんて、きっと何かよくないことだろうと、エリカは胸がドキドキした。

ウソっ!そんな!
ウソっ! そんな!
「ご主人の血液検査の結果、エイズに感染していることが判明いたしました」
「えええーーー?」
「その他の血圧や血糖値等に関しては現在のところ、正常値です」
「エ、エイズって、あの……」
「はい。免疫不全症候群ですね」
「ウチの、主人が、ですか?」

エリカは頭の中が真っ白になったようで、倒れそうになった。
(あの人が!? まさか、そんな。でも、そしたら、私もうつされたの? ヒドイ! いったいどうして。いつ。私ももしエイズだったら、どうしたらいいの? 一生治らない病気じゃない。ああ~~どうしよう~~~)

「それでですね、血液中の赤血球の数値、RBCですが、こちらはやや不良です。血小板のPLTは数値が微妙でして……」
「……」

何だか聞いたことのある言葉が端々に聞こえてきたが、難しい専門用語が次々と出て、意味は分からないまま、何も聞き返せなかった。ただ、頭の中で(エイズ)という言葉だけがグルグルと回っていた。結婚して間もないというのに、なぜこんなことにと絶望感に包まれた。

「ということで、中村さんの奥さん、非常に残念ですが、ご主人はエイズだということなんです」
「はあ」
「それで、妻である奥さんにも感染の恐れがありますので、これからいくつか質問しますから、正直に答えてください。よろしいですね?」
「は、はい」

エリカは胃が痛くなるような感じがしたが、気を取り直して真剣に質問に答えようとした。

→質問に答える……P.2
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