電話で人はだまされる
このケースのように、悪質なわいせつ電話やいやがらせの電話を受けることが、特に家庭にいる主婦などに多く起きています。主婦が一人でいる時間帯、日中などに多いようです。「振り込め詐欺」いわゆる「おれおれ詐欺」も主婦が多くねらわれています。最初に衝撃的なことを言われてしまうとパニックになり、その後どんなに間違ったこと、おかしなことを言われても、疑うことが出来ず、言われるがままに相手の言うことを信用してしまうのです。これは、心理学的に「フォルス・メモリー false memory=正しくない、誤った、正確でない、記憶」によるものです。心理的にどうしてだまされるのかについて詳しくは、「おれおれ詐欺撃退マニュアル」をご覧ください。
電話の相手は顔が見えない |
また、相手が知らない人で、特に公的機関の者であると名乗った場合などは、必ず相手の名前や所属を聞き出してメモをとり、話を聞く前に、自分で電話番号を調べてかけ直すか、実在する役所や人物かどうかを確かめるようにしましょう。この際、相手の言う電話番号にかけないようにすることです。
「奥様ですか?」と聞かれても、「はい」とも「いいえ」とも答えてはいけません。まずは相手を確かめることです。顔も見ていない知らない相手の言うことを素直に聞く必要はないのです。「疑ってかかれ」というと言葉が悪いですが、相手の言うことを鵜呑みにせず、質問攻めにして、不審かそうでないか確かめてからでないと自分の情報は一切相手に伝えないという心がまえが必要です。でないと、いつ、どう、だまされるか分からないのです。
世の中には人を恐がらせたり、いやがらせをしたり、といった悪質な行為をする人がいるものです。そして、電話はもっとも身近な接点となりうるのです。「ナンバーディスプレー」や「番号通知」などのサービスを利用すれば、不審な電話を避けられる可能性が高くなります。また、電話機に録音機能があれば録音しておくと、後で聞き直せて、判断をする際に役立ちます。
たかが電話、されど電話。電話を受けるときは慎重に対応しましょう。
※文中で「エイズ」について書いていますが、あくまでもエリカさんが実際に受けた電話の内容、及びエリカさんが感じたことをそのままに書いたものであり、ガイドに差別的な考えがあるものではないことをご理解ください。
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