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PlayStation Moveは結局どうなの?(4ページ目)

10月21日に発売されたPlayStation Move。11月20日に発売されたXbox360のキネクト。次世代ゲーム機のモーションコントローラ戦争はどうなる?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド


ガンコンとしてみれば

PS3用で発売されていたガンコントローラは高価なもので、家で気軽にガンシューティングを楽しむというのはやや敷居が高いものだった。
ブラウン管テレビの時代には、画面を走る走査線のお陰で、ガンコントローラさえあれば「画面のどの辺に向けてトリガーを引いたか」という検出は非常に簡単だったのだが、液晶テレビが主流になって来てからは(走査線がないため)別途センサーが必要になっている。

今回はセンサーの役割をカメラが果たしているので、余分なセンサーは必要ない。Moveを買い足せば多人数プレイも可能だ。
ガンシューティング用のコントローラーとしてみるとMoveは非常に高性能だし、理にかなっている。
スポーツ系のゲームをプレイするモーションコントローラとしてみても、手首の動きを非常に細かくトレースしてくれるので面白い。

また、カメラに自分自身を写してプレイするというゲームは『EyeToy』として発売しているし、欧州では非常に人気を博したという実績もある。
これからのソフト次第で伸びシロがかなりある周辺機器になりそうだ。

どうなるモーコン

キネクトには「コントローラなしで遊べる」という近未来感があり、話題性の上でも申し分ない。使用するにはMoveより更に広いスペースが必要になるが、大ヒットタイトルの登場でおお化けする可能性は大いにある。
しかし全身を使うゲームの場合はともかく、照準を合わせたり、微妙な操作を要求されるタイトルの親和性はあまり高くない。キネクトと相性のいいタイトルの登場が必須条件と言える。

Wiiの優位性は述べるまでもない。
何せWiiの台数以上のモーションコントローラが存在するわけで、体感ゲームを家庭に持ち込んだ立役者として、これからも期待がもたれる。

Moveの場合、『EyeToy』のノウハウを考えるとアドバンテージは大きい。
しかし『EyeToy』は欧州での大ヒットとは対照的に、国内ではほとんど話題にすら登らなかった。TV画面に自分が映るというのは国内では受け入れ難いのかも知れない。

また、そのアドバンテージを考慮に入れてさえ、Moveならではという売りが弱いとも感じた。現状では「そのままシューティングの照準に使える精度の良さ」「カメラを利用したゲーム作り」以外はこれと言った強みがない。
体験版のラインアップでも「これは新しい」と感じたのは『無限回廊』のみだった。『Me & My Pet』に至っては、Moveを使用する操作と使用しない操作との整合性が取れていない点が目立った。

どちらにせよコントローラが増えたということで、今後はそのコントローラ専用タイトルがPS3とXbox360の明暗を分けそうだ。
とりあえずは操作性の面でPS3、将来性でXbox360に期待をかけたい。
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