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須磨学園高等学校

1922年の須磨裁縫女学校の創立に始まる須磨学園。1999年に現在の須磨学園高校に改称し、男女共学をスタートさせた。建学の精神は、「清く、正しく、たくましく」であり、「一人一人の自己実現を目指して、一人一人の個性を大切にした、一人一人の持てる力を最大限に活かす、手厚い指導をおこなう」ことを基本方針としている。

執筆者:稲葉 雅也

一人一人の自己実現を目指す須磨学園高校

1922年の須磨裁縫女学校の創立に始まる須磨学園。1999年に現在の須磨学園高校に改称し、男女共学をスタートさせた。

建学の精神は、「清く、正しく、たくましく」であり、「一人一人の自己実現を目指して、一人一人の個性を大切にした、一人一人の持てる力を最大限に活かす、手厚い指導をおこなう」ことを基本方針としている。

「学校の勉強のみで大学進学できる学校」をモットーに学習プログラムを構築している。「60分授業」は、50分の授業と10分の確認テストの構成になっている。その日のうちに授業の徹底理解をはかるために確認テストを実施し、その結果に基づいて、放課後に個別指導も実施している。また、放課後には「特別講座」も設定している。

各学期末や夏休み・冬休みの長期休暇中の午前中に全員参加で実施している「特別授業」を設定している。定期考査や確認テストなどの結果を検討して特別時間割を編成している。同校では、安全管理にも力を入れている。

通学時の安全対策としては、「教員による登下校指導、下校路の監視カメラ、午後9時は集団下校、携帯電話の所持は許可」を実施している。特に携帯電話は、「制携帯」という学校独自に携帯システム分を全員に持たせ、学校・保護者・生徒を結んでいる。

クラブ活動は、1年生は70%以上が加入。全国レベルの陸上(特に駅伝は有名)、水泳、剣道、ソフトテニス、バスケットブール、アーチェリーをはじめ体育系18部、文科系23部で活動している。文武両道を実現できる環境を備えている高校である。

目標に向かって選択する3つの類

公立高校のトップ校の併願先である須磨学園

公立高校のトップ校の併願先である須磨学園

同校は、難関国公立大医歯薬理系現役合格を目指す「3類理数」、難関国公立大現役合格を目指す「3類英数」、国公立大現役合格を目指す「2類」、関関同立・早慶など難関私大現役合格を目指す「1類」の3つの類を持つ。

1年の類別カリキュラムの違いは、3類の土曜日2週分の授業。その2週で3類理数は「理科と数学」を、3類英数は「英語と数学」を履修する。他の単位数は全て同じであるため、1年から2年に上がる際に類の変更が可能になっている。類の変更は、成績や課題の提出状況などを総合的に判断して決められている。

同校は、高校入試の際には、公立トップ校の併願先として位置づけられている。神戸第1学区の神戸高校、第2学区の兵庫高校、第3学区の長田高校、加印学区の加古川東高校、姫路学区の姫路西高校、そして最近では、複数志願制になった西宮学区の市立西宮高校や明石学区の明石北高校の併願先としても占有率が上がってきている。これは、同校がトップ層の生徒の受験校として認知された証であろう。

須磨学園の大学進学実績

2010年度の主な実績としては、国公立大では、東大1名、京大8名、大阪大13名、神戸大7名、など。私立では、早稲田11名、慶應3名、同志社48名、立命館89名、関西学院68名、関西74名などとなっている。

須磨学園の入試傾向

入試科目は国・数・英の3科目。国60分、数60分、英70分で各100点の300点満点。面接は、専願者のみで実施。(グループ面接)3類は、60%以上、2類は、50~55%くらい、1類は、50%くらいが合格最低点ライン。

須磨学園の学費(2011年度予定)

入学金 200000円
施設設備費 220000円(年額)
授業料 480000円(年額)
生徒会・育友会費等 24000円(年額)
制服等購入費 70000円(年額)
教材等購入費 60000円(年額)
諸費用預かり金 70000円(年額)
初年度年間納入費用 1124000円
※修学旅行積立金、制携帯システム一式の費用などは別途費用が必要。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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