住宅リフォーム/収納リフォーム

熟年いい夫婦の成熟収納&リフォーム

熟年夫婦二人の暮らしに戻ったそのとき。団塊世代が描くこれからの住まい像とは?リフォームしたお宅訪問取材にヒントがありました。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

住まいのリフォームを成功させるには? 本から得る知識でもなければ、かける予算でもありません。これまでの経験を、いかに住まいへ反映するかがキーポイントです。

コンセプトは二人が住みやすいこと

約1年半前に住まいをリフォームしたOTOさんご夫妻。平成元年から今の住まいに暮らしてきましたが、お子さんが独立して、これからは夫婦二人での暮らしをゆったりと過ごせるように!とリフォームを考えられたそうです。

そして「コンセプトは二人が住みやすいこと」。この考えに基づいて進めたリフォームは、お二人にとってとても楽しい時間だったそう。当初は「住まいのリフォーム博」へ足を運び、そこで見つけた住宅メーカーにリフォームプランを依頼。ところが思うような応えが得られなかったため、耐震診断だけが収穫だったという残念なスタートでした。


ライフスタイルを見つめる

次に出向いたOZONEで、建築家によるコンペティション方式があることを知り、そこでリスタート。暮らしのありようを、ひとつひとつこと細かに見つめ直すことになりました。1日の生活時間と過ごし方、どんな空間を望んでいるのかなど、ライフスタイルを具体化してプランを練ることに。ときには、お二人の意見が食い違うこともあり、じっくりと話しながら調整をしていったそうです。
熟年世代の収納リフォーム

収納からインテリアまで絶妙なオトナの距離感がある

働き盛りのときに考える住まいというのは、機能的で合理的なことが優先。ところが年を重ね、リタイア世代になれば住まいで過ごす時間が長く、人生の中心的存在となります。OTOさん宅は「1階だけで十分に暮らせる」という住まいだけあって、お二人のこだわりやお気に入りの場が其処此処に。

お宅訪問では「収納」取材が目的なのですが、「いい家族にいい収納」という大法則どおり、コミュニケーションをとる努力が住まいづくりに良い結果をもたらしています。そして、「建築家や大工さんのプロフェッショナルな仕事ぶりと、彼らとの出会いも貴重だった」と振り返るOTOさん。リスペクトしあう関係があったことが想像できる素敵なリフォームでした。次回記事では、その住まい方としまい方をご紹介します。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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