新築マンションを狙うなら駅南側、
平坦地の小規模マンション
駅の北側に比べえると比較的緩やかな傾斜の南側。低層のマンション、一戸建てが続く
駅の南北で見てみると、マンション開発が先に進んだのは北側。区役所やスーパーなどが揃っていたことが理由でしょう。しかし、その北側の駅から徒歩10分圏はすでに多くのマンションが建っており、この後、まとまった用地が出ることは期待薄。逆に南側にはまだまだその余地があり、このところ、新築マンション供給では南側が目立つようになっています。南側エリアは地図からも分かるように、国道246号へも近く、大型店なども少なくない場所です。予算は70平米で4000万円~。100戸くらいまでの規模の物件が中心です。
駅から区役所間では中古マンションも多く見かけた
宮前平は東急田園都市線の駅の中でもお隣鷺沼と並んで中古マンションの供給数の多い場所で、供給もコンスタントに続いています。古くから開発されてきた街なので、築30年以上という物件もありますが、平均してみると20年前後が中心。古い物件でも60平米前後の広さがあるのが特徴で、中には100平米を超える物件もあります。70平米~80平米のマンションを買うつもりなら、3500万円~4000万円の予算を用意しておけば、かなりいろいろ選べるでしょう。
一戸建てエリアの中ではところどころに空き地も
新築一戸建ては土地の広さによって3500万円から数千万円までと幅広く供給されており、数は豊富です。大半はバス便利用で、中にはバスで20分以上とかなり遠い物件もあります。また、宮前区以外で高津区、中原区に立地する物件も少なくありません。価格で見ると、このエリアではマンション、一戸建てが同じくらいの価格ということになりますが、駅からの距離、実質的な広さを考えると、微妙なところかもしれません。前述の区役所から先の住宅街ではこのところ、空き地の目立つ区画なども出てきていますが、こちらになると価格はやや高めです。
住宅街の中に点在する賃貸住宅。駐車場付きの物件が目に付く
最後に賃貸ですが、中心になっているのは3DKなどファミリータイプ。賃料はマンションで11万円~。ワンルームは6万円前後、2DKは9万円前後ですが、物件は少なく、また、コンビニやファミレス、ファーストフード店なども少ないため、あまり単身者には便利とはいえないのが率直なところ。単身者で利便性を考えて田園都市線を選ぶのであれば、飲食店などが多く、夜も遅い溝の口あたりまででしょう。
区役所前の通りから鷺沼方向を見たところ。起伏のある土地であること、足回りの良い場所であることが分かる
渋谷から20分ちょっと、東名高速の川崎インターにも近く、足回りに恵まれた場所ながら、静かでのんびりした街、宮前平。2駅先には新装なったたまプラーザもありますし、川崎へもさほど距離はありませんから、買い物や遊びの場には事欠きません。子どものいるファミリーであれば、ゆったりした暮らしが楽しめるはずです。