ビジネススクール(MBA)入試面接の重要性

面接

面接ではコミュニケーション力とやる気を見られる

複雑性と不確実性の高まる現代社会において、経営者は全体を俯瞰しつつ最高のコミュニケーターとして社員のやる気を上げながら、経営課題を会社一丸で解決していくことが必要になっています。

こうした時代認識をしている多くのビジネススクールは、経営全体を俯瞰する力や、コミュニケーションなどの対人能力を上げることを重視するようカリキュラムを設定しています。

例えばイエール大学のMBAでは、財務や戦略といった機能別の科目構成であったのに対し、最初から経営問題を科目横断的に考えることを中心としたプログラムに変え、幅広い視野と対人能力を上げながら経営リーダーになっていくことを目指しています。国内ビジネススクールでは、先生方の移動が少ないため大幅なカリキュラム変更が困難。しかし、非常勤講師を利用した特別授業で変化に対応し始めました。

ビジネススクールはこうした変化もあり、応募者が俯瞰力やコミュニケーションといった対人能力の素地があるかどうか面接で確認するようになっています。さらに、従来通り、面接者がどれだけ本気で自校に来る気があるのか、エッセーに書いてあることが自ら本当に経験してきたことかなどをチェックします。面接は、多くのビジネススクール入試においてエッセーとならび重要な役割を果たしているのです。

ビジネススクール(MBA)面接の形式

国内ビジネススクールでは、書類選考を合格した応募者に対して面接があります。ほぼ全ての応募者が面接を受ける学校から半分程度までと学校によって差があります(日本のビジネススクールでは実施内容は非公表)。面接官は、ビジネススクールの先生。多くの場合は、面接官数名に対して受験者1名。面接時間は、10分程度から30分程度と学校によるばらつきがあります。

海外ビジネススクールの場合は、エッセーやテストの成績が優秀な学生のみが面接を受けられます。その割合は、20%と最も低いハーバードビジネススクールから最も高いケロッグの90%まで学校によって異なっています。海外ビジネススクールでは、応募者が世界中から多数参加し、現実的に面接を行うことが難しいためこうした方法がとられているのです。

海外ビジネススクールで面接実施率の高い学校は、面接官の数が足りなくなるため、入試担当部ではなくビジネススクール卒業生を利用することが一般的。事前に質問事項が卒業生に送られて、それをもとに面接を行います。多くの場合1対1での面接です。時間は、30分~1時間程度。面接実施率の低い学校では、入試担当部が直接面談することが多くなります。

ガイドが受けたINSEADの面接は、卒業生の日本人1名とイギリス人1名が面接官で、東京で1時間程度行いました。他に受けた数校のビジネススクールは、卒業生1名の面接が東京であり、時間はほぼ1時間でした。

面接では応募資料で伝えきれない強みをPR

準備

面接では事前準備が重要

面接は、直接ビジネススクールにあなたの対人能力をアピールする場所です。面接官にどのようなイメージを与えようとしているのか、事前に戦略を練る必要があります。

国内・海外ビジネススクールを問わずエッセーを中心とした応募資料で、あまり伝えきれていないあなたの最大の強みを話してください。この部分は事前にしっかりとまとめておくことが必要です。ガイドは、「対人コミュニケーション力とその力を利用して欧州と日本の架け橋となること」を面接でアピールすることに決め、日本の思想と文化を欧州でどう生かすのかを英語とフランス語でまとめ、それを相手に効果的に示す練習をして面接に臨みました。

面接準備ができたら、模擬練習を友人などと必ず行うこと。1度ではなく、何度も繰り返すことが必要です。できれば、入りたいビジネススクールの同窓生かMBA保持者にお願いすると理想的。希望するビジネススクールの説明会などで卒業生と知り合いになれるよう努力してください。難しい場合は知り合いのMBA保持者を、いない場合はMBA予備校に行くようにしましょう。

面接模擬練習をしてもらう人に、事前に自らのエッセーを読んでもらい、面接官になったつもりで対応してもらうことが大切です。面接でよく聞かれるポイントを事前に渡しておくといいでしょう。

海外ビジネススクールでは英語の面接になるので、ネイティブの友人か、MBA予備校、英会話学校の先生に面接相手になってもらいます。面接の質を高めるためには、先ほど述べた通り、相手にあなたのエッセーを事前に読んでおいてもらいましょう。多くの場合、提出したエッセーをネイティブに修正してもらっているでしょうから、その人に面接も頼むのが効果的です。

面接が終わった後には、しっかりとフィードバックをしてもらうこと。下記の点について聞き、自ら面接能力を高めていきましょう。
  • 質問に対し正確に答えていたか?
  • 考えを論理的に話していたか? わかりやすかったか?
  • 自らに対して自信をもっているよう見受けられたか?
  • 応募するビジネススクールに対する興味をどのように感じたか?
  • 議論に対する柔軟性はあったか? 
  • エッセーや推薦文に書いてあることと、面接での受け答えの内容は整合的であったか?
  • 学校に貢献する人材だと感じたか?