多目的な部屋を心地よく
ワンルーム物件の居室部分では、食事に睡眠、読書、TV・オーディオ鑑賞、仕事や趣味、友人との時間も過ごすなど多目的な過ごし方をします。それぞれのライフスタイルによって、部屋に何を求めるかが違いますので、メインとなるイメージを決めておくといいでしょう。例えば、集中力が高まる部屋、明るく爽やかな部屋、床に座って落ち着く部屋などです。今回は、PCに向かった時はお仕事モード、そこを離れたらくつろぎモードと、2つに切り替えができる部屋をイメージしています。その場合に難しいのは、デスクまわりです。PCがもっている堅い雰囲気を拭いきれませんし、資料用の本や書類などが視界に入るとくつろぎ感がダウンします。
そこで、ナチュラルなベージュカラーで堅さを和らげることにしました。細々とした書類やメディアは布製のボックスにひとまとめにして、キーボードにはリネンのランチョンマットを。そして、椅子の下にはラグを敷いてソフトに。作業中の使い勝手に配慮して、よく使う資料はラックにしまってある現状を優先しています。
さらに文具やリモコン、郵便物や読みかけの雑誌などをまとめてしまえるワゴンを、デスクの傍らに用意しました。キャスターでベッドサイドまで移動できるので、散らばりがちな小物類を整理するうえで役立ちます。
この部屋の家具配置で良い点は、デスクとテレビを並べて置いてコーナーをつくっていることです。こうすることで、ベッドまわりでのくつろぎタイムとの切り替えが自然とできます。ベッドも食卓もデスクもあるといったような多目的に使う部屋では、コーナーで用途を分けるのがコツ。そうすれば、それぞれの場面で思い通りの過ごし方ができるようになります。