中学受験/中学受験の志望校選び・学校情報

滝中学校(2ページ目)

滝中学校は、創始者の滝信四郎氏が故郷への感謝の気持ちとして1926年に滝実業学校を創立したのが始まり。80年以上もの歴史を誇り、私学にありがちな宗教色がないのも特徴。実業学校として「地域のリーダーや社会に役立つ人材」の育成を目指す、滝中学校の紹介です。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

「学習講座」と「教養講座」という2つの土曜講座 

2008年に完成したばかりの中学校の新校舎。旧校舎は特別教室棟として活用

2008年に完成したばかりの中学校の新校舎。旧校舎は特別教室棟として活用

毎月隔週の土曜日には、「土曜講座」が開講されています。その数、年間500~600講座。その「土曜講座」には、通常の授業ではできない補充学習や発展学習を行う「学習講座」と、興味や好奇心を増進したり本物にふれる喜びを体験したりする「教養講座」があります。

外部から招聘される講師陣は、弁護士、医師、大学関係者、会社関係者など実に多岐に渡り、卒業生が招聘されることも少なくないのだとか。土曜講座は、中学校段階から興味を高め、自らの適性を見極めながら、良い意味で「なぜ勉強するのか」を考える良い機会となっているようです。

また「学習講座」では、これまでの復習はもちろん、通常の授業で物足りない生徒には「数学オリンピック」の問題に挑戦する機会を提供するなど、どん欲にハイレベルなものを追求する姿勢も養っています。毎週火曜日には、「火曜学習会」として英数の補習授業を行うことで、授業に遅れがちな子にも手厚いフォローがあるのも滝中学校の特長です。

社会に役立つ人材の育成を目指して 

左手に第一体育館、右手に柔道場、剣道場、卓球場、その二階には第二体育館と広々とした充実した設備

左手に第一体育館、右手に柔道場、剣道場、卓球場、その二階には第二体育館と広々とした充実した設備

これまで卒業生の多くが、医者や弁護士など社会に役立つ人材として羽ばたいているのも、元実業学校ならではの特長と言えるでしょう。また、ナゴヤドームの1.6倍という広大な敷地を誇るのも滝中学校の魅力の一つで、中高共通の体育館が2つ、柔道場、剣道場、卓球場の他に、3つのグラウンドという充実ぶり。

少子化社会の中、受験者はここ数年右肩上がりで増える一方にもかかわらず、一学年「40人×6クラス=240名」を堅持しています。これは豊富な学校施設を、生徒達がゆったりと思う存分使えるようにという方針なのだそうです。共学校という特長を生かし、中学から高校までの6年間を豊かな人間関係の中で過ごすことも、滝学園の教育方針ならでは。

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