評価分かれるが、目的は「受験エリート」養成にあらず
公立王国の愛知にありながら、鳴り物入りで開校した海陽中等教育学校。意外や意外、大手中学受験塾では偏差値は50前後とそれほどでも。しかし、本校がねらいとするのは受験エリートの育成にあらず。学力はもちろんのこと、日本の伝統と文化を愛し、豊かな教養と高い志をもったリーダーの育成にあります。
関係者の方にお話をうかがったところ、「特別な子どもを求めてはいない」とのこと。ただ、志を持った子、入ってから伸びる子を求めているとのことでした。2006年4月に開校した本校は、1期生が卒業するのが2012年3月。国内外を問わず、大学進学を視野に入れた進路指導の成果にも注目しましょう。
海陽中等教育学校、入試方法は実にユニーク
出願にはインターネットが使える環境、及び電子メールが使用できる環境が必須。出願形式も実にユニークで、出願後の情報や合否通知はウェブサイト上で行われます。
東海地区の私立校では珍しく、全国受験が可能なのも特徴。2011年度の入学試験は、1月9日(入試I)と1月15日(入試II)に行われ、2回受験が可能となっています。また、昨今の経済事情をふまえて、特別給費生入試を実施(合格者は、入学金等の全額免除)。
試験科目は、これまで実施されていた記述試験(数理分野)が廃止され、4教科(国・算・社・理)となり、面接試験があります。会場は、仙台、東京、静岡、金沢、名古屋、大阪、広島、福岡。