中学受験/中学受験の志望校選び・学校情報

海陽中等教育学校

トヨタ自動車、JR東海、中部電力などの中部地方の有力企業が中心となって2006年4月に設立された「海陽中等教育学校」。イギリスのパブリックスクール「イートン校」をモデルとし、偏差値教育ではない、日本の未来を担うリーダーの育成を目指した海陽学園のヒミツに迫ります。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

日本で初めてのリーダー養成校 

将来のリーダーを育成するために、トヨタ自動車、JR東海、中部電力など東海地方の有名企業が設立した海陽中等教育学校

将来のリーダーを育成するために、トヨタ自動車、JR東海、中部電力など東海地方の有名企業が設立した海陽中等教育学校

「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」を建学の精神として掲げ、日本で初めての受験エリートではない、リーダー育成を目標とした海陽中等教育学校。年間の費用が約300万円とも言われるこの学校は、いったいどんな学校なのでしょうか。

その前に、ちょっと聞き慣れない「中等教育学校」という言葉について確認しておきましょう。中等教育学校は一般的な「中高一貫校」と違い、中学校と高校の区別がなく、中学校課程と高等学校課程の中等教育を6年間で一貫して行うため、他の中学校から高校への進学ができないことになっています。中高一貫校の中にも高校からの募集を行わない学校もあり、そうした学校と似てはいますが、中学・高校と分かれていない点が異なります。

背後に山、前面に三河湾を臨む絶景も魅力の海陽中等教育学校。全寮制の男子校で、前期課程(中学3年間に相当)と後期課程(高校3年間に相当)の6年一貫教育が行われます。

1学年は120名、1クラス30名4クラスの少人数学級となっており、授業は平日が50分7時間、土曜日が50分4時間授業となっています。英語・国語・数学の主要3教科の授業時間は週17時間~18時間(前期課程)で、英語だけでも週6~7時間と公立中学の2倍の授業時間となっているから驚きです。

在校生の構成は実に多様で、約半数が地元愛知の出身。関東地方出身者が約2割、近畿地方出身者が約1割、海外を含むその他が約2割となっています。 

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