「先取り教育」を展開しない理由
中高一貫校の多くでは、中学終了時には高校課程の先取り教育を行っていますが、東大寺学園中学では、数学や国語などの一部を除き、先取り学習を行っていません。これは、生徒一人ひとりが自分なりの課題を見つけ、じっくり取り組む自学自習の習慣を身につける「しつけ」を大切にしている同校の指導方針が現われています。朝は自分で起きて、ちゃんと朝食を食べているか。自分のことは自分でできているか、といった日常の生活習慣を正しくすることで勉強をするための姿勢を整えていくのです。
あわせて、生徒が将来のビジョンを持つことができるよう、医師や弁護士などのOBによる「進路講演会」が毎年開催されています。