小学校でする「仕事と経済」の授業
矢板市立西小学校。校舎はさほど大きくないが、校庭は広い。周りを緑に囲まれている。
この授業は、地元の新聞「下野新聞」でも大きく取り上げられた。
「仕事って何だろう」
「働くってどういうことだ?」
そして
「経済とは何なんだろう?」
子供たちに「仕事と経済」を考えてほしい
あらためて問われると、大人でも考え込むような内容である。しかし、だからといって子供たちに教えなくてもいいということではない。むしろ、子供のうちに、一度でも考える時間をもってほしい。この授業の裏には、そういう思いが存在した。そして子供たちに「教える」という姿勢ではなくて、あくまで「語りかける」。このスタンスで今回の企画はスタートすることになった。
講師は、経済・金融に深い知識を持つ、いわゆるその道のプロ。NPO法人「元気な日本をつくる会」のメンバーである中野晴啓氏だ。彼の本業を、子供たちでも簡単に分かるような大枠で表現するのであれば「社長」である。セゾン投信という会社の舵をとり、同時に生活者に資産運用や自立して生きていくことの必要性を説いているが、今回はあくまでNPO法人のメンバーとして授業を行うことになった。
なぜこの小学校なのか?それは、西小学校がガイドである私の母校だからだ。であれば、私が講師をすればいいのだが、私よりも仕事や経済に詳しい人がいた。だから私は中野氏に講師を依頼し、そして共に今回の企画をスタートさせたのだ。