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人生90年時代の老後のライフプランの立て方・考え方

日本人の平均寿命は、男性79.6歳、女性86.4歳で、世界で最も長寿国と言われています。その中で、豊かな老後の暮らしのために準備しておきたい金はいくらぐらいでしょうか? 今回は、老後の準備資金の基本的な考え方を統計データ等を用いて解説します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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人生は意外と長い・・・平均で老後を考えて大丈夫?

人生は意外と長い・・・平均で老後を考えて大丈夫?

日本人の平均寿命は、男性79.6歳、女性86.4歳で、世界で最も長寿国と言われています。その中で、豊かな老後の暮らしのために準備しておきたい金はいくらぐらいでしょうか? 今回は、老後の準備資金の基本的な考え方を統計データ等を用いて解説します。


【記事のインデックス】
セカンドライフの期間はどのくらい? 平均余命で大丈夫?……1P
セカンドライフの生活費は? ゆとりある老後の生活費は38万円?……2P
老後に必要な準備資金の見積もり方……3P


セカンドライフの期間はどのくらい? 平均余命で大丈夫?

ガイド平野がお客さまとのファイナンシャルプランの相談の中で、「老後の生活のためにどのくらい貯蓄したら良いのか?」という質問をよく頂きます。老後の準備資金の前に、セカンドライフの期間をどのように捉えるかが重要です。老後の期間にはいろいろな考え方がありますが、一般的には、平均寿命(0歳時の平均余命)を基準に考えるのではなく、リタイア時の平均余命(特定年齢における)を念頭において老後の生活期間を見積もる必要がある、と説明されます。

例えば、65歳をリタイア年齢と想定した場合の老後の期間は、平均寿命で考えると男性14.6年(平均寿命79.6歳)、女性21.4年(同86.4歳)となりますが、平均余命で考えると男性18.9年、女性24.0年となります(平成21年簡易生命表による)。老後の期間を平均寿命で捉えた場合と平均余命で捉えた場合では、男性4.3年、女性2.6年の差があるという点に注意が必要です。

しかしながら、老後の期間を平均寿命で考えた場合でも平均余命で考えた場合でも、それはあくまでも平均に過ぎないということです。つまり、50%の確率で、平均余命よりも長く生きることができるということです。

平成21年簡易生命表による特定年齢までの生存確立(作成:ガイド平野泰嗣)

平成21年簡易生命表による特定年齢までの生存確立(作成:ガイド平野泰嗣)


上のグラフは、平成21年簡易生命表より、特定年齢までの生存率をグラフに表したものです。90歳まで生きる人の割合は、男性22.2%、女性46.4%で、男性の場合でも5人に1人は90歳まで生きる可能性があるのです。また、女性の場合は、5人に1人の割合で95歳まで生きる可能性があるのです。

セカンドライフの期間を平均的な期間で捉えてしまうと、安心して老後を暮らすには不十分な場合があるのです。では、「何歳まで?」という話になりますが、それは人それぞれ安心の度合いが異なるので、明確な答えはありませんが、男性なら90歳、女性なら95歳くらいを目安にすると良いかもしれません(あくまでも、参考までに……)。

>>ゆとりある老後の生活費は、本当に38万円?

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