住まいのプロが提案「イエコト」/プロが提案!住まいのヒント

片づけたらインテリアになる収納がいい

家づくりで収納と言えば、クローゼットのような造り付けのスタイルが中心。でもそれだけでは、片づかないのが現実です。日々の片づけを、楽しい空間やくつろぎの場づくりにつなげるために、インテリア発想で収納を考えてみましょう。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

置き家具収納で片づけやすく

IKEAの棚とボックス収納

IKEAの棚とボックスでサクっと収納できる

棚にボックスを組み合わせただけの、簡単な収納スタイルでもインテリアとしての役割を十分に果たしてくれます。例えば腰高窓のある壁際に棚を置くことで、仏の窓が立体的な出窓に変身。そして、窓辺を飾るのが上手なヨーロッパを見習って、棚の上を利用して季節にあった飾りを置けば、そこが部屋のフォーカルポイントです。さらに棚の中にあるボックスが、収納として大いに役立ちます。

このように手軽に片づく収納家具は、モノが散らかりやすいリビングダイニングや子ども部屋にオススメ。部屋の造り付け収納もないと困りますが、こういったサブ収納も必要です。間取りを検討するときには、収納家具を置くことも想定して、図面のなかに家具を落とし込むことを忘れないでください。


リビング続きの和室は収納つながりで

北欧IKEA家具

北欧IKEAの家具は和室にも馴染みやすい

住まいづくりでは、ゴロンと寝ころびたい願望がムクムクと湧いてくることでしょう。その証拠に、タタミの部屋をリビングとの続き間として計画する家庭が、今でも相変わらず多いのです。

そこで気になるのは、和室と洋室とを調和させるにはどうしたらいい? ということ。住まいのメインとなる場所ですから、その家族の嗜好性が最も表れます。リビングの設えを想像すると、すぐに思い浮かぶのがテレビ。ということは、デッキやメディアなどの収納場所も必要になります。

このテレビ廻りの収納を和室と馴染ませるのが、インテリアのポイントです。特に天井の高さが十分にとれない場合は、テレビ廻りの収納を低めに抑えることで、重心が下がって落ち着いた空間になります。そして、和室も床座ですから、収納家具を置くなら低いものがベストです。

こうして、座った時の目線を意識した収納にすることで、リビングと和室とのつながりが生まれます。さらにリビングのほうはモノトーン、和室では白木に小物の黒を取り入れてリンクさせていくといいでしょう。造り付け収納やシステム収納で、カッチリと片づく収納スタイルか。部屋に出しておきたいモノを、程良くインテリアに取り入れるスタイルにするか。部屋のイメージを描きながら間取りを練っていきたいものです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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