今年から来年にかけて、孤高の建築家として知られた故白井晟一の建築展が連続で開かれています。7月の東京造形大学での「SIRAI,いま 白井晟一の造形展」に続き、現在は高崎の群馬県立近代美術館で「白井晟一 精神と空間」が開催中です。会期は11月3日(水・祝)まで。残り10日となりました。
 
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左上/白井晟一 左下、右/会場風景


白井晟一と磯崎新


東京造形大学のキャンパスを設計したのは、白井晟一を敬愛する世界的建築家、磯崎新です。展覧会の会場は、白井が最晩年に基本設計をしたマンズー美術館でした。キャンパスの設計競技で磯崎は、この美術館を中心に据えたプランを提案し当選しています。そして今回、磯崎の初期の名作として知られる群馬県立近代美術館の空間を舞台に、白井建築の精神をかいま見ることができるのです。

白井晟一の多面性


白井晟一は20代後半に京都高等工芸学校を卒業後、哲学を学ぶためにドイツに留学し帰国後独学で建築を学びました。建築は言うに及ばず、書や書籍の装丁や文筆家としても高い評価を得るという多面的な業績を残しました。没後27年を経ても色褪せることのない白井の魅力を網羅した展示数は、これまで最大の規模の220点です。

来年も続く白井晟一展


さらに来春1月8日から3月27日まで新橋のパナソニック電工汐留ミュージアム、5月23日から8月11日まで京都市の京都工芸繊維大学の美術工芸史料館で「白井晟一 精神と空間」展の開催が決定しています。これらも見逃せません。
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