カフェ/関東のカフェ

Cafe螢明舎(カフェけいめいしゃ)…千葉・市川(3ページ目)

30年近くに渡り、フレンチローストのネルドリップ珈琲と落ちついた空間を提供してきた螢明舎。八幡駅そばのお店には、アラスカを撮り続けた写真家、故・星野道夫が愛したカウンター席がありました。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

珈琲を触媒に、イマジネーションの世界へ

ブレンドコーヒー

ブレンドはロア・ブレンドとケア・ブレンドの2種類。

螢明舎で使われるコーヒー豆は、コクテル堂から独立した腕利きの職人が焙煎するカイルアコーヒーのもの。エイジングでまろやかさを増した豆を丁寧にネルドリップする姿は、フレンチスタイルの珈琲屋さんの見どころのひとつですが、もちろんカフェはそれだけで成立するわけではありません。

「重要なのは、おいしい珈琲とそれを取り巻く文化を維持してゆく心意気と考えています」と下田さん。

「伝承されたスタイルを用いて、おいしい珈琲をお客さまにお届けすること。そのための見えない部分の努力を怠らないこと。珈琲を触媒にしてイマジネーションの世界へお客さまをご案内できるような空間を維持すること」

タルト

人気のタルトはブレンド珈琲とセットで900円~950円。

この心意気のもとに、螢明舎は30年近くに渡って日々多彩なお客さまを迎え続け、大小さまざまの物語を生みだし続けてきたのです。
覚悟を抱いた人間が支えていなければ、歳月の経過とともにお店はいとも簡単に崩れ去ってしまうもの。自らに課した水準を維持することの困難さ。壊すことの簡単さ。そこに目を向けるとき、螢明舎の存在を驚きとともに受け止めないわけにはいかないのです。


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