お弁当は毎日の素晴らしい「食育」
毎日のお弁当は親子のコミュニケーションツール
また元気いっぱい「全部食べたよ!」と手渡してくれる空っぽのお弁当箱は、作り手をうれしい気持ちにしてくれます。お弁当は、作る側と食べる側のコミュニケーションが積み重ねられる、素晴らしい食育。だからこそ、作る側も食べる側も、無理をしすぎずに、楽しく続けられることがとても大事になります。
まずはお弁当箱選び
容量の目安は大人の女性の半分
ふだんの1度の食事よりも少なめの容量のもの(目安としては300ml前後)で、お子さんにとってどんな形のフタが開け閉めしやすいかなどをポイントに、そして、年齢や慣れ具合、お子さんの食欲に合わせて大きさを調整しながら、お子さんと一緒に選んでみてはいかがでしょう。
好きなものを、食べやすい形に
お弁当の中身は、お子さんの好きなものを、食べやすい形で入れてあげましょう。決まった時間の中で、いつもと違う場所で、たくさんのお友達と一緒にお弁当を食べるのは、慣れてくるまで緊張したり、気が散ったりすることもあります。年齢や個人差に合わせて、食べるのにあまり時間がかからない工夫をすると、お弁当をスムーズに食べられる大きな助けになります。また、食べることをためらわずに手が出る、お子さんの好物を入れてあげましょう。保護者としては、バランスよく栄養をとってほしいと願う気持ちは山々ですが、あまり気にせず、まずはお子さんが楽しく食べきる成功体験を重ねることで、お弁当の時間を好きになってもらいましょう。
・手づかみで食べられる形
手づかみしても形が壊れにくいものを
・ピックやつまようじで刺す
ピックなどで刺すと食べやすい
・スプーンやフォーク、お箸で食べやすい形に
カトラリーを使って食べやすい大きさに
・かみやすい細工を
咀嚼力を養うために、歯ごたえのあるものを食べるのはとても大切。ですが、ずっと噛み続けてお弁当を時間内に食べきれなくなってしまっては大変なので、食物繊維の多いものや、赤身のお肉など、噛み応えのとてもあるものには、切り込みなどを入れて、噛んで食べきりやすい細工をしてあげます。
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