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日本の医療の質は高いの低いの?(2ページ目)

最近、医療に関する問題がマスコミをにぎわしていますが、今回は「日本の医療の質は高いの?低いの?」についてお送りします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

人が死なない日本

さて、日本が圧倒的に良いのは
・平均寿命 世界第1位の長さ
・乳児死亡率 世界第1位の低さ
です。つまり、赤ちゃんが最も死なず、長生きする人が多いのが日本、ということになります。余談になりますが、昔は妊娠・出産といえば女の人にとってある意味命がけの仕事でした。今では非常に安全なものと考えられていますが、その背景には、世界一低い乳幼児死亡率を誇る日本の医療水準があるのかもしれません。

さらに、
・医療従事者の数(医者、看護師など)は少ない
・アクセス(基本的にどの病院でもかかることができる)は良い
ことが知られています。

そして、参考までにですが、こういった色々なことを考慮に入れて、WHO(世界保健機関)が発表している医療制度の「効率」(=「安い値段で高い質のものを得る」)のランキングでは、日本は第一位(2002)でした。

日本が圧倒的に多く持っているものがあるってホント?

CT、MRIの設置率は群を抜いて世界一
人口100万人あたりCT,MRI設置数(OECD health data 2006 より作成)CT、MRIの設置率は群を抜いて世界一
右の図をご覧ください。実は日本はCT、MRIといった先端機器の人口当たりの設置数が、世界でも突出して1位になっています。

「機械好き」の日本人の特性が、この辺にも現れているのかも知れませんね。



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