株・株式投資

あなたは女社長になれるのか? その1(2ページ目)

「女社長」。なんともかっこいい言葉だ。しかし、そう簡単になるものではなさそうな感じがしてならない。実際女社長の数は、男性のそれに比べると圧倒的に少ない。かといって、このまま女性が黙っている時代でもないだろう、ということで、今回はリアルな女社長に話を聞いた。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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転職を考えた

ガイド:経営者になることを意識しだしたのはいつごろですか?

お話を聞かせてくれた菅原さん

お話を聞かせてくれた菅原さん

菅原さん:ちょうど、このころに具体的な起業イメージを持つようになりました。ビジネス書もたくさん読むようになり、その中で経営者には「営業力」が必要であることを知ったのです。営業の仕事ができるということでリクルートを選び、そこで営業を学びました。営業時代はとても楽しかったですよ。だから、不満は全くなかったし、成績も良かったですね。でも、やっぱり私の居場所はここじゃないと。

ガイド:転職されるわけですね?

菅原さん:ちょうどそのころ、先輩が携帯電話の会社に転職をしたんです。当時携帯電話を持っている人はごくわずかで、ある意味束縛されてしまう携帯電話が普及するとは思えない時代でした。しかし、今後が未知数の携帯電話の業界に興味があった事と、起業を目指していた私は「経営者の近くで、経営を学びたい」と思い転職を決意しました。

ナチュラックをつくった

10年務めた後、実力を認められた菅原さんはこの会社に社長に就任し、2007年まで社長の立場を保った。しかし、自分で事業を興したいという気持ちと、そして「もっと人と人とのつながりを大切にしたい」という気持ちが強くなったという。携帯電話では、直接的な人とのコミュニケーションがない。ここに違和感を持ち、これは本当にやりたいことではないと強く思った菅原さんは、ナチュラックを立ち上げた。2007年のことだ。

ナチュラックを作る背景には、人間のコミュニケーションの重要性があるが、もう1つ、女性経営者を応援するということもある。女性の社長が少ないこと、能力があるのにもかかわらず起業しない女性たち。もっと女性経営者が増えれば、もっと日本はよくなるのではないかと考えた。

次回の記事では、「女性社長」の素質や、起業に対する心構え、そして菅原流の「夢のかなえ方」を紹介しようと思う。
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