カーオーディオの音質を競うコンテスト

パイオニア・カーサウンドコンテスト

パイオニア・カーサウンドコンテストは今回で14回目。今年は200台を超えるクルマが参加

以前の記事でお伝えした通り、9月7~8日の2日間、千葉・幕張メッセで、パイオニア・カーサウンドコンテストが開催された。コンテスト出場車は200台超。ディーラーデモカー部門とユーザーカー部門の2部門にわけ、それぞれカロッツェリアXシステムクラス、内蔵アンプシステムクラス、カーシアターシステムクラスの3クラスで審査するという、名実ともに日本で最大規模のカーオーディオコンテストである。 このコンテストで上位に入るということは、カーオーディオの取り付け、調整の技術が優れているという証明でもあるわけで、全国のカーオーディオ専門店が、腕によりをかけた制作したデモカーを、このコンテストに持ち込む。だから、戦いも熾烈。中には前年のコンテストが終わった直後から、翌年のコンテスト出場車の構想にとりかかり、1年がかりでデモカーを仕上げるショップもあると聞く。それほど、勝つことのステイタスが高いコンテストなのだ。

カロッツェリアXクラス1位は?

ではディーラーデモカー部門のカロッツェリアXシステムクラスと内蔵アンプシステムクラスの1位に輝いたクルマとショップを紹介しよう。まずはカロッツェリアXシステムクラス1位に輝いた高知のガレージ・ショウエイから。

ガレージ・ショウエイ

ガレージ・ショウエイはホンダ・フィットで出場


ボディ強度の関係もあって上位入賞車には輸入車が多いのだが、ガレージショウエイのベース車両はホンダのコンパクトカー、フィット。昨年も2位入賞を果たしたクルマを改善し、さらに音質向上をはかった。 カロッツェリアXシステムクラスとは、カロッツェリア・カーオーディオのフラッグシップ機、カロッツェリアXをシステム内に組み込んで作ったクルマが参加できるクラス。今年は、新型のデジタルプロセッサー、RS-P99Xとパワーアンプ、RS-A99Xが登場したため、多くのクルマがこれらを搭載していたが、ガレージ・ショウエイのフィットは、RS-P99Xを搭載しているものの、パワーアンプはアルパインを使用している。

カロッツェリアRS-P99X

右端のユニットがデジタルプロセッサーのカロッツェリアRS-P99X(26万2500円)  

ティール&パートナー

スピーカーはホーム用のティール&パートナーのオーダー品


コンテストはレースと同じ。基準に合わせたクルマ造りを

このクルマのテーマは、空間表現。スピーカーユニットが持つ音を忠実に引き出すために、不要な共振の排除を徹底してインストールしたうえで、音楽を楽しむための調整をこころがけたという。 「ガレージ・ショウエイでは、カーオーディオ・コンテストをF1のようなレースと同じと考えて取り組んでいます。F1は、定められたレギュレーションの中で、より速いクルマに仕上げるために、新しいアイディアが次々と生まれてきますが、カーオーディオ・コンテストも同じこと。実は、他のショップにはあまり見せたくないアイディアを、いろいろと盛り込んでいるんですよ」とは、ガレージ・ショウエイの吉岡さん。

ガレージ・ショウエイの吉岡さん

ガレージ・ショウエイの吉岡さん。かつてアメリカのカーオーディオ・コンテストで優勝したこともある


以前、バイク・レースに参加していたガレージ・ショウエイらしい考え方だ。ガレージ・ショウエイでは、かつてアメリカのカーオーディオ競技会、IASCA(アイアスカと読む)に参加してワールドチャンピオンに輝いた実績を持つが、その時も、同じ姿勢で競技に臨んでいたのを思い出す。

YouTubeも参考に音場感を再現

また課題曲を高音質で再生するため、YouTubeで課題曲を演奏した動画を探して、ステージの配置やアーティストの動きを研究したり、数種類のハイエンド・ホームオーディオシステムを聞き込んで、調整を行ったという。 「F1マシンが、普通の人には買えないように、このクルマと同じように作ってほしいと言われても、一般客にそのまま提供できるものではありません。ものすごく、高いものになってしまいますから。でも、このクルマを制作する上で身につけたノウハウやアイディアは、お客さまのクルマ造りにも還元していきます」カーオーディオ・コンテストで培った技術は、確実にお客のクルマへのカーオーディオ・インストールにも生きているのだ。

次ページは内蔵アンプクラス1位のステックスを紹介