1ページでは、セロトニンについて、またセロトニンが不足しがちな食習慣についてご紹介しましたが、このページでは、セロトニンを支える栄養素や成分についてご紹介します。
「うつ」対策の鍵となるセロトニンを摂取するためには、原料のトリプトファンさえ摂取すればよいというわけではありません。カラダの仕組みは、いろいろな栄養素や成分がお互いに助け合っ成り立っているのです。
ブドウ糖
あんいにごはんを抜くようなダイエットを長く続けると脳が栄養不足になりかねません。 |
ブドウ糖を多く含む食品は、ご飯やパンなどの穀類や、果物、芋類、砂糖などの甘味料など。ダイエットのために、極端に糖分の摂取を減らす人などは、注意が必要だと思います。
コレステロール
コレステロールは女性ホルモン原料になります。更年期以降エストロゲンが減って来るとセロトニンの減少も見られます。生理前にイライラしたり、更年期特有のうつ症状が見られるのは、女性ホルモンの減少でセロトニンが少なくなるためと考えられています。またセロトニンとは異なりますが、コレステロールは、カラダがストレスと戦う上で必要な副腎皮質ホルモンの原料ともなります。副腎皮質ホルモンが生成されるときに、ビタミンCやビタミンB群のビタミンB6とパントテン酸が必用です。こうしたビタミンが不足していると、副腎皮質ホルモンを十分につくることができません。
ビタミンB群
大豆には、たんぱく質だけでなく、セロトニン合成に必用なビタミンB群も含まれています。 画像提供/Eyes Pics |
他にも葉酸、ナイアシンなども、セロトニンの合成には必要ですし、ビタミンB1やビタミンB12は神経の働きを正常に保ち精神を安定させるのに欠かせません
ビタミンB1は、豚肉や魚、玄米、豆類などに、
ビタミンB2は、レバー類やウナギ、牛乳、大豆や大豆加工品、イワシ、サンマなどに、
ビタミンB6は、カツオ、サンマ、サツマイモ、バナナ、小麦麦芽、ニンニクなどに、
ビタミンB12は、レバー類や、サンマ、イワシ、カキやアサリ等の貝類などに、
葉酸は、菜の花、エダマメなどの野菜類、イチゴやアボカドなどの果物類、レバー類などに、
ナイアシンは、タラコ、カツオ、レバー類、玄米などに多く含まれます。
マグネシウム
マグネシウムは体内の酵素の働きに必用で、セロトニンを作るにも必用となります。ストレスが増えると、マグネシウムが消費されるため、不足してくるとうつの傾向が表れると言われます。マグネシウムは、海藻や魚介類、豆類、ナッツ類などに多く含まれています。また精製されていない、雑穀や玄米、にがり、黒砂糖などにも含まれています。
こうしてみますと、幅広い食品に含まれている栄養素や成分が必用なのですから、様々な食べ物を食べることが大切だと言えるでしょう。
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