長寿村の食生活に学ぶ
ゴーヤーのように、南国でとれる野菜には抗酸化成分が多く含まれています。 |
琉球大学長寿科学研究プロジェクトや沖縄の中でも長寿村として知られる大宜味村で紹介されている、いわゆる日本の一般的な伝統食と大宜味村の違いを見ると、
日本の伝統的食生活の長所は、
(1) 米が主食、
(2) 魚蛋白が多い、従って魚油の摂取が多い、
(3) 海草の摂取量が多い、
(4) 大豆が多い
さらに、大宜味村では
(1) 秋田農村に比べ約3倍の肉類を摂取している、
(2) 緑黄色野菜の摂取量が3倍多い、
(3) 豆腐に代表される豆類の摂取が1.5倍多い、
(4)果実類の摂取も多い。
(5)食塩の摂取量が低い
これと沖縄や中国の反省点を含めてまとめますと、野菜や豆類、海草という素材に加えて、肉類や果実を加えた、「幅広い食品をとること(地域によれば乳製品も入り)」と「塩分は控えめ」というのが、長寿食につながるようです。
しかし、国民栄養調査では、現代男性の30代~60歳代は、約3割が肥満というのですから、どちらかという動物性のお肉は控えた方が良いのではと思いますよね。肉類の摂取というのはどう考えればよいでしょう。
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