◆季節で異なる野菜の栄養価◆

食べ物の栄養と健康にかかわる基礎的数値を、科学技術庁資源調査会がまとめた「日本食品標準成分表」というものがあります。これは、主に栄養士さんや調理師さんが献立を考えたりする時の資料として使われています。
昨年改訂された「五訂日本食品標準成分表」では、それまでの四訂から随分内容や成分がかわっています。中でも一番私の目をひいたのは、例えば「ほうれんそう」の項目で、ビタミンCの覧には*マークがついていて、冬採りは60mg・夏採りは20mgと、丁寧に分けて書かれてあります。これで、季節によって、栄養価が違うことが具体的に分かります。

この数値の違いって何でしょう? 私の主観ですが、ほうれんそうは、旬が冬場なのに、自然の流れに逆らって、夏場作ると生命体としてのパワーが落ちてるということではないのでしょうか?

◆季節にふさわしい食事◆

いろいろなメディアで、「緑黄色野菜が健康によい」とブロッコリーを紹介すると、スーパーではブロッコリーが飛ぶように売れるらしいです。ということは、トマトの色素、リコピンがガン予防によいと聞くと、冬でも生のトマトを食べる人も多いのでしょうね。もしも自分がガンになって、わらをもすがりたい時は、トマトを山盛りたべちゃったりするかもしれないませんが、やっぱり旬の食べ物をいただくということは、すごく大切なことだと思います。

というのは、四季のある日本で暮らす私たちにとって、四季折々の旬の食べ物は私たちのカラダと密接に関係しているのです。例えば、「春には苦味を食べよ」という言葉があるように、春には山菜等の苦い食べ物を食べて春の陽気からくるのぼせを防ぐのです。夏には暑気を払うためにきゅうりやうり、すいかなどの水分の多い野菜・果物が多く出回り、カラダの熱をとってくれます。また秋には、冬の寒さに備えて脂肪の多い落花生・栗等の木の実や魚が盛りとなり、冬にはカラダをあたためる根野菜が多くなります。

このように、日本には四季があり、その季節季節にふさわしい食べ物が育ち、またそれらの食べ物が私たちのカラダを健康にしてくれます。なんとうまくできていることか。私たち人間も、自然の大きな流れのなかにいるのです。それが、今の日本では旬を感じられる食べ物って、本当にごくわずかです。いつでも欲しいものが手に入るのは一見豊かですが、本当に大切なものとひきかえにしている気がしてなりません。

■関連リンク
「冬に食べたい!体をあたためる野菜」(家事の知恵より)
「旬の暦」(EATernet Japanより)
「日本食品標準成分表」(かずちゃんの栄養学より)
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