<CONTENTS>
- 春は苦みを盛れ……P.1
- 注目される山菜の有効成分……P.2 山菜を楽しむときの注意……P.3
山菜で芽吹きの春のエネルギーをいただきましょう
ほろ苦く、香り高い山菜は、春を告げる味覚の一つ。 |
というのも、山菜とは、山や野に自生し、食用にする植物の総称で、大量生産に適さず自生しているものを採取するからです。
近年はセリ、ミツバ、フキ、ウド、タラノメなどは栽培種が一般的になりましたし、中国産のものも出回っていますが、春先に食べる山菜は、柔らかい若芽が利用されていることが多く、芽吹きのエネルギー、そして春らしい香りをいただけます。それも、山菜の魅力とも言えますね。
「春は苦みを盛れ」
と、和食では言いますが、食養生の考え方では、その苦み成分が、冬の間に体にため込んだ老廃物を出す働きがあるといいます。確かに栄養的に見ても、昔は雪解けの頃にはまだ青菜類は少なく、山菜は貴重な栄養源となったことでしょう。またアクや香り、苦みも強く、活性酸素を除去するファイトケミカルなどが含まれていますから、理にかなっているように思います。
最近では、山菜等の地域特産物のような、民間伝承による薬効や健康増進作用があるとされるものの作用について、科学的に研究・解明し、食用としての普及や新商品の開発などにも力が注がれているようです。
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