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猫の爪とぎのしつけ方(2ページ目)

爪とぎは猫の習性のひとつで、爪を尖らせるためと縄張りのニオイ付けの目的などで行います。猫が仲間入りしたらその日から爪とぎの場所を教え、そこで爪をとぐようにしつけましょう。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

猫の爪とぎのしつけ方法

  1. 子猫や初めての場所で爪とぎを教える場合
    最初に爪とぎをして良い場所を教えましょう。爪とぎに適した素材は、木、絨毯、麻縄など適度に爪が引っかかる素材です。猫の爪とぎとして販売されているものでもかまいませんが、100円均一やDIYのお店に行けば、絨毯の切れ端などが安価で手に入ります。爪とぎは消耗品ですから安くて猫が好んでくれればそれで十分です。少々値段のはった猫グッズになりますが、キャットタワー等のアスレチックを兼ねた爪とぎは、人間が見た目にも楽しく、猫用爪とぎアイテムの選択肢のひとつとして有効でしょう。

    多くの猫は体を伸ばして、高い場所で爪をとぐのが好きです。柱やケージの側面など爪とぎをされても問題ない場所を決めて、そこに端切れの絨毯を張って、猫を立ち上がらせて爪をとぐまねをさせます。両手を持って、絨毯に当てて、片方の手の爪を出して「ツァイ、ツァイ」と爪をとぐまねをさせるのです。ほかの場所で爪をとごうとしたら、すぐに決めた爪とぎ場所に連れて行って爪とぎのまねをさせてください。爪とぎの素材にマタタビの粉を少量振りかけ、猫にそのニオイを嗅がせると、より効果が高くなるでしょう。

    1週間程度そういうことを繰り返していると、猫はその場所を覚えます。もしほかのところで爪をとぎはじめたら、「そこはダメよ」と少し大きな声で注意し、爪とぎをセットした場所に連れて行きましょう。鼻ピンをしたり、頭やお尻をたたいても猫は覚えません。それどころか、飼い主があわてて自分のところに近寄ってくる動作に不安を感じ、情緒不安点な性格になってしまうかも知れませんので要注意です。上から手を出すのもやめてください。猫にとっては、人間は非常に大きな生き物です。それが覆い被さってくることを恐怖と感じさせたら、人のそばに寄りつかない猫になってしまうかも知れません。

    もし現在すでに「して欲しくない場所」で爪とぎをする習慣が付いている猫にとっては、そこが自分のなわばりだという印を付ける場所になっています。これから別の場所に誘導することは難しいかも知れませんが、一度は上記のように決めた場所を作ってみて、そこで爪とぎができるかどうか挑戦してみてください。多分、新しい場所でも爪をとぐようになるでしょう。

    でも、最初に気に入っている場所にも、爪をとぎに行くでしょう。その場合は、「してほしくない場所」で猫が爪をとぐ気にならないよう工夫します。例えばソファの角で爪とぎをされているのであれば、人が座らない時間帯は大きなビニールクロスなどでソファを覆ってしまいます。つるつるしたビニールクロスは、猫が爪をとぐ気にならない素材です。壁などであれば、通販などでも入手できる爪とぎ防止用のシートやアクリル板などを貼り付けます。畳で爪をとぐ習慣が付いてしまっていたら、いつでも張り替えられる安価な絨毯を置いて、そこを爪とぎの場所にしてしまいましょう。
     
  2. 爪とぎのしつけがついていない大人猫の場合
    もし現在すでに「して欲しくない場所」で爪とぎをする習慣が付いている猫にとっては、そこが自分のなわばりだという印を付ける場所になっています。これから別の場所に誘導することは難しいかも知れませんが、一度は上記のように決めた場所を作ってみて、そこで爪とぎができるかどうか挑戦してみてください。多分、新しい場所でも爪をとぐようになるでしょう。

    でも、最初に気に入っている場所にも、爪をとぎに行くでしょう。その場合は、「してほしくない場所」で猫が爪をとぐ気にならないよう工夫します。例えばソファの角で爪とぎをされているのであれば、人が座らない時間帯は大きなビニールクロスなどでソファを覆ってしまいます。つるつるしたビニールクロスは、猫が爪をとぐ気にならない素材です。壁などであれば、通販などでも入手できる爪とぎ防止用のシートやアクリル板などを貼り付けます。畳で爪をとぐ習慣が付いてしまっていたら、いつでも張り替えられる安価な絨毯を置いて、そこを爪とぎの場所にしてしまいましょう。

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