金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

金沢の寺(2ページ目)

金沢にはお寺が沢山あります。特に寺院群と呼ばれる3箇所には多くのお寺が固まってあります。実は加賀藩の三代藩主前田利常の時代に整備されたのです。江戸時代から続いている歴史が今もなお金沢には色濃く息づいているのです。

執筆者:小林 万希子

珠姫の寺 天徳院

天徳院。山門は金沢市の指定文化財

天徳院。正面に見える山門は石川県の指定文化財       写真提供:金沢市

珠姫(たまひめ)は二代将軍徳川秀忠の次女で、わずか3歳で金沢にお輿入れし、加賀藩三代藩主前田利常の正室となりました。「天徳院」の名前の由来は珠姫の戒名・天徳院殿乾運淳貞大禅定尼で、その菩提を弔うため元和9年(1623)に利常が建立したのです。珠姫は初夏に開かれる市祭「百万石まつり」のメインイベント・百万石行列の主役の一人として、今もなお市民に親しまれています。

建物には瓦から鴨居などいたるところに、前田家の家紋・加賀梅鉢(幼剣梅鉢)が配されており、金沢市民の私には特に恐れ多く感じられます。また、元禄6年(1693)に建立された山門は石川県の文化財に指定されています。

お寺の中には珠姫手作りの紙雛人形や、姫ゆかりのものといわれている徳川家の葵の御紋が入った調度品、着物なども展示されています。

上演されているからくり人形

上演されているからくり人形

また珠姫の生涯をからくり人形で見る事ができます。珠姫は7人の子どもをもうけ24歳の若さで亡くなりました。徳川家と前田家の間に立って両家の平和のために尽くし、その短い生涯を終えたのです。

このお寺で、金沢のために命を尽くした人の存在がわかり、その歴史の重さを改めて知る事ができます。

珠姫の寺 金龍山 天徳院
住所:金沢市小立野4-4-4
TEL:076-231-4484
拝観料:500円
拝観時間:3月~11月 9:00~16:30 受付16時
12月~2月 9:00~16:00 受付15:30
休観日:水曜(12月~2月)・年末年始
※からくり人形の上演(約15分)
上演時間 10:00 12:00 14:00 16:00(3月~11月)
アクセス:金沢駅からバスで約15分天徳院前下車徒歩約1分

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